(令和3年8月20日(金)10:55~11:04 於)復興庁記者会見室)

 

1.発言要旨

 お疲れさまです。

 私のほうから1つ申し上げさせていただきます。

 風評対策タスクフォースですけれども、今日の15時より開催させていただく予定です。前回が4月22日ですので、約4カ月ぶりということになります。

 前回のタスクフォースでは、ALPS処理水の処分方針の決定を受けまして、私のほうから関係の各府省に対しまして情報発信に関する検討を行うように指示を出させていただいたところでございます。

 今回、関係各所から検討結果をご説明いただくとともに、各府省の施策を取りまとめた施策のパッケージを提示させていただく予定にしております。

 冒頭、私からは以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)冒頭、大臣よりご発言がありました風評対策のタスクフォースについてお伺いいたします。

 大臣からお話がありましたように今回、各省庁からの対策の取りまとめまで4カ月近くかかっておりまして、当初、2カ月程度を見込んでいたかと思うんですけど、さらに2カ月ぐらい長く時間がかかってしまったということに対しての要因と、あと、昨日、梶山大臣がIAEAと協力体制について合意されたこともありまして、政府として処理水の中間取りまとめに向けた議論も間もなく加速するかと思うんですが、今後の見通しについて2点お伺いしたいと思います。

(答)まず、今度のこの取りまとめですけれども、前回4月のときには、私のほうから4点を各省庁に指示させていただいたところでございます。

 一つは、関係省庁が連携し、政府一丸となって総力を挙げて正確な情報を発信すること。2番目、地元福島などの思いを受け止めながら、密に連携して発信すること。3番目は、海外に向けて関係省庁が連携し、戦略的に発信すること。4番目は、国内外の状況を継続的に把握し、臨機応変に発信すること。

 その後、ALPS処理水の処分に関する関係閣僚会議のワーキンググループでの関係自治体や業界からの意見、あるいは要望も踏まえまして、情報発信等について関係省庁で施策を検討していただいたところでございます。

 

 時間がかかっているんじゃないかということでございますけど、関係省庁が多岐にわたっていますので、そういった中で、早くまとまったところもあれば時間のかかるところもあると。こういったものは、当然のことながら、ちょっと急かして早くやらせるようにはしましたけれども、やっぱり遅いところもありまして、そういった遅いところに合わせていると、結果的にこの時期になってしまったということでございます。

 それから、処理水の問題でございますけれども、処理水につきましては次回の実行会議の開催について現在、経済産業省のほうで検討中ということで承知しておりますので、詳細は経済産業省のほうにお尋ねいただければと思います。

(問)別件でお伺いいたします。

 来週火曜日、24日からパラリンピックが始まります。パラリンピックにつきましては、オリンピック以上にほぼ無観客ということで、情報発信につきましてはオリンピック以上に難しくなると思いますが、復興に関する発信について、パラリンピックでどのように取り組まれるかお考えをお聞かせください。

(答)パラリンピックにつきましても、情報発信にしっかり努めていきたいという考え方には全く変わりはありません。

 今のところ、オリンピック委員会もパラリンピックのほうも非常に規制が厳しいので、私たちが直接中に入ってと訴えをするということはなかなかできにくいわけですけれども、そういった中で、被災地の食材や観光などの魅力を発信するポストカードとか名刺サイズのPRカード、チラシ、これをお配りしまして、そしてその裏にQRコードなどを付しまして、食材等に関する詳細な情報を提供させていただくということにしております。

 また、メインプレスセンターで行ってきた、各種語り部や政府による復興等に関するブリーフィングの状況につきましては、パラリンピック期間中はオンラインで、同センターに詰めるメディアの方が視聴可能にすることにしております。

 いずれにしろ、引き続き選手村の食堂でも、福島をはじめとする被災地の安全でおいしい食材が活用されて、その旨をPRするポスターの掲示を行うほか、CNNジャパンでも復興支援への感謝や被災地の姿、魅力を発信する動画を放映していくということにしております。

 いずれにしましても、なかなか色々な情報発信をやっているところにわれわれがちょっと行けないようなところもありまして、ただ、色々と情報を聞きまして、その情報を踏まえながら、期間中でも改めるところ、あるいはこういうふうに新たに付け加えたところとか、そういったのが出れば積極的に取り組んでいきたいと思います。

 ポスターにつきましては、IOCなどの協力もいただいて前回、食堂で、メインダイニングのほうでポスターを掲示することが認められましたので、これはカジュアルはもちろんですけれども、メインのほうでも引き続きポスター掲示はさせていただく予定でございます。

(問)先ほどのタスクフォースについてなんですけれども、このたび復興庁のほうでは、年内にも海外での処理水に関しての反応の調査をされるというお話が出ているかと思います。これについての意図と狙いを改めてお聞かせいただきたいというのが一点と、今後、こういった取りまとめが終わって処理水の風評被害対策が本格化するかと思うんですけれども、改めてどのように取り組んでいかれるのか、意気込みを含めてお聞かせください。

(答)今日、まだ会議をやっていませんので、どういう報告になるか詳細は承知しておりませんけれども、当然、外国関係のいろんな調査、取り組み、その報告はあるものと思っております。

 そういったものも踏まえまして、今後、ともかく今回は処理水について各省庁が色々な形で取り組んでもらって、それをまとめまして、それを踏まえて、今後どういう取り組みをしていくべきかを検討するのが今日の会議でございますので、今日の会議でその辺の方向性をしっかり出していきたいということで考えております。

 いずれにしましても、風評被害を絶対に引き起こさないというのが大前提でございますので、風評被害はそうはいってもゼロにするということはできないでしょうけれども、限りなくゼロに近づける、そのために何をしたらいいかということをしっかり検討していきたいということで考えております。

   (以  上)

会見録icon_pdf.gif