令和3年7月23日

茂木外務大臣とグランディ国連難民高等弁務官 挨拶

茂木外務大臣とグランディ国連難民高等弁務官

茂木外務大臣とグランディ国連難民高等弁務官との会談

 7月23日、午前10時30分から20分間、茂木敏充外務大臣は、訪日中のフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官(Mr. Filippo GRANDI, United Nations High Commissioner for Refugees)と会談したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木大臣から、グランディ国連難民高等弁務官の今次訪問を歓迎するとともに、難民選手団の東京オリンピック・パラリンピック競技大会への参加に対する祝意を表明し、故郷を追われた難民選手の活躍が、世界中に勇気と希望を与えることを期待する旨述べました。また、現地に留まり支援を届ける国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の活動方針により、多くの命が救われていることを評価するとともに、日本からの支援を困難な状況にある難民等のために有効に活用することを要請しました。
  2. これに対し、グランディ国連難民高等弁務官からは、東京大会が開催されることは素晴らしい、成功を祈っている旨述べるとともに、日本からの継続したUNHCRへの支援に謝意が表明されました。また、新型コロナウイルス感染症拡大は、脆弱な状況におかれた難民への影響が大きく、近年では気候変動に起因する難民が増加傾向にあり、避難の発生と長期化に対して国際社会が協力して取り組む必要性について説明がありました。また、難民及び受入国への支援における連携を通して、日本との協力関係を更に強化していきたい旨期待が示されました。
  3. [参考1]グランディ国連難民高等弁務官
     UNHCRアフガニスタン事務所長、国連アフガニスタン支援ミッション国連事務総長副代表(政治担当)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長を経て、2016年1月より現職を務める。緒方貞子高等弁務官(当時)の補佐官を務めたこともある。今回は難民高等弁務官として6度目の訪日。

    [参考2]国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
     難民に対する保護、難民問題の恒久的解決を目的として人道支援を行っている国連機関。
     難民や国内避難民等に対して、国際的保護の付与、生活支援、自発的帰還・現地定住・第三国定住の促進、難民及び無国籍者保護のための条約の締結の促進等の活動を行っている。