令和3年7月21日

 7月21日、午前9時00分から約90分間、森健良事務次官は、ウェンディ・シャーマン米国務副長官(H.E. Ambassador Wendy R. Sherman, Deputy Secretary of State of the United States)と崔鍾建(チェ・ジョンゴン)韓国外交部第一次官との間で日米韓次官協議を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 総論
     三者は、日米韓三か国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しているとの認識を共有するとともに、日米韓三か国が幅広い分野で一層緊密に協力していくことの重要性を改めて確認しました。
  2. 北朝鮮への対応
     三者は、最近の北朝鮮情勢について意見交換を行うとともに、米国の政策レビューの結果を踏まえた今後の方針を綿密にすり合わせました。また、三者は、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化の実現に向け、引き続き、日米、日韓、日米韓で緊密に連携していくことで一致するとともに、関連する国連安保理決議の完全な履行の重要性についても確認しました。森次官から、シャーマン国務副長官及び崔第一次官に対して、拉致問題について、引き続きの理解と協力を求め、支持を得ました。
  3. 地域情勢及びグローバル協力
     三者は、東シナ海及び南シナ海における中国の行動、台湾海峡、ミャンマー情勢といった地域情勢や自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた取組についても意見交換を行いました。また、新型コロナウイルスへの対応を始めとする国際保健、気候変動といったグローバルな課題についても意見交換を行い、日米韓三か国による連携・協力を一層深めていくことで一致しました。