令和3年7月20日

 7月20日、午後1時から約1時間半、森健良外務事務次官は、訪日中のウェンディ・シャーマン米国務副長官(H.E. Ambassador Wendy R. Sherman, Deputy Secretary of State of the United States)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、森次官からシャーマン国務副長官の訪日を歓迎する、バイデン政権発足後、日米両国で具体的な外交政策を推進することができ喜ばしい旨述べました。これに対してシャーマン国務副長官からは、自分の訪日は同盟国との連携を重視する米国の決意の表れである、まもなく開会するオリンピック・パラリンピック東京大会の成功を祈念する旨述べました。
  2. 両者は、日米同盟の強化、「自由で開かれたインド太平洋」の実現及び新型コロナウイルスや気候変動などのグローバルイシューへの対応について、日米間で引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  3. 両者は、中国や北朝鮮を含む地域情勢について、幅広く意見交換を行いました。
  • (1)両者は、中国による東シナ海及び南シナ海において継続・強化される一方的な現状変更の試みに強く反対し、また、台湾海峡の平和と安定が重要であることを再確認しました。さらに、両者は、香港及び新疆ウイグル自治区の状況について、深刻な懸念を共有しました。
  • (2)北朝鮮については、安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、日米で引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また、日米韓の緊密な連携の重要性を改めて確認しました。さらに、森次官から、拉致問題の即時解決に向けて引き続きの理解と協力を求め、シャーマン国務副長官から支持を得ました。