令和3年6月25日

 6月25日、我が国政府は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けるインドに対する支援として、緊急無償資金協力を通じて約926万ドル(約10億円)相当のコールド・チェーン機材の供与等を実施することを決定しました。

  1. 今回の協力では、国連児童基金(UNICEF)を通じ、新型コロナウイルス感染症の影響を受けるインドを対象に、ワクチン接種体制を構築する「ラスト・ワン・マイル支援」として、冷蔵・冷凍設備等の機材供与等を通じて、コールド・チェーンの整備を実施します。
  2. 新型コロナウイルス感染症の収束に向けて、途上国を含めてワクチンへの公平なアクセスを確保し、各国におけるワクチン接種を加速していくことが国際社会共通の課題となっています。我が国は、国際的なワクチン調達メカニズムであるCOVAXファシリティの形成を主導し、既に合計2億ドルを拠出し、先般8億ドルの追加拠出を発表しました。今回の協力は、ワクチンを途上国内の隅々まで運び、一人ひとりに届ける支援の一環であり、COVAXファシリティの取組を補完するものです。
  3. 我が国としては、過去数十年にわたり、途上国の隅々まで届く医療供給網の整備に貢献してきた経験を活かし、引き続き、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束に向け、ワクチンを世界の一人ひとりに届けるための支援を行っていきます。