令和3年6月15日

 6月15日(現地時間同日)、ベトナム社会主義共和国の首都ハノイにおいて、我が方、山田滝雄駐ベトナム社会主義共和国日本国特命全権大使と先方グエン・タイン・ロン保健大臣(H.E. Mr. Nguyen Thanh Long, Minister of Health of the Socialist Republic of Viet Nam)との間で、新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの贈与に関する書簡の交換が行われました。

  1. ベトナムでは、4月下旬以降変異株の出現等により、新型コロナウイルス新規感染者が増加しており、一部の地方自治体ではロックダウンが行われる等の状況が続いています。こうした中、同国の新型コロナウイルス・ワクチンの接種率は、人口比で約1%程度に留まっています。現時点で約300万回分のワクチンが国内に到着したのみであり、ベトナム政府にとって新型コロナウイルス・ワクチンの調達は喫緊の課題となっています。
  2. 今般の書簡の交換に基づいて新型コロナウイルス・ワクチンの贈与を行うことにより、ベトナムにおける新型コロナの感染拡大の防止に寄与することが期待されます。
  3. なお、我が国としては、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向け、あらゆる国・地域において、安全性、有効性、品質が保証されたワクチンへの公平なアクセスが確保されることが重要であると考えており、新型コロナの一日も早い収束に向けて、引き続き関係国や国際機関と連携して様々な支援を実施していく考えです。