令和3年5月26日

 5月25日(現地時間同日)、セネガル共和国の首都ダカールにおいて、我が方、新井辰夫駐セネガル共和国日本国特命全権大使と先方アマドゥ・ホットゥ経済・計画・協力大臣(H.E. Mr. Amadou HOTT, Minister of Economy, Planning and Cooperation)との間で、供与額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. セネガルは、大西洋の好漁場を持つアフリカ地域有数の水産国であり、伝統的に水産業が盛んです。しかし、同国の漁業従事者の約9割を占める零細漁民は現在でも木造船を使用しているため、船の強度や安定性の欠如が原因で操業中の海難事故が多発し問題となっています。また、木造船は輸出先国の衛生管理基準を満たしていないことが多く、漁獲物の鮮度維持も困難であることから、零細漁業者の収入向上及び安定化の妨げとなっています。このため、セネガル政府は木造船に替わるガラス繊維強化プラスチック(FRP)船の普及に取り組んでいます。この計画は、セネガル政府に対し、水産関連機材(FRP船)を供与することにより、同国水産業の持続的な発展を図るものです。
  2. 我が国は、2019年8月に開催したTICAD7において、アフリカにおけるブルーエコノミーの発展を支援する旨表明しており、この計画は同表明を具体化するものです。
(参考)セネガル共和国基礎データ

 セネガル共和国の面積は約19.72万平方キロメートル(日本の約半分)、人口は約1,585万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は1,450米ドル(2019年、世界銀行)。

 セネガル共和国の面積は約19.72万平方キロメートル(日本の約半分)、人口は約1,585万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は1,450米ドル(2019年、世界銀行)。