令和3年5月18日、菅総理は、総理大臣官邸で建設アスベスト訴訟原告団・弁護団等と面会しました。

 総理は、挨拶で次のように述べました。

 「皆様におかれましては、大変お忙しい中、遠くからお越しいただきまして誠にありがとうございます。
 昨日、最高裁判所において建設アスベスト訴訟に関して、国敗訴の判決が確定しました。国の違法性の判決が出たということを重く受け止め、そしてこの間、建設の石綿によって健康被害を受けられた方々の長きにわたる御負担や苦しみ、そして最愛の御家族を失った悲しみについて、察するに余りあり、言葉もありません。内閣総理大臣として責任を痛感し、そして真摯に反省して、政府を代表して皆さんに心よりおわびを申し上げます。
 また、与党建設アスベスト対策プロジェクトチームの皆さんにおかれましては、被害者御本人や御遺族の方々の切実な思いを伺いながら、この問題の解決に向けて協議を重ね、昨日、取りまとめがされたと承知いたしております。
 政府としては、最高裁判所の判決や与党の取りまとめを踏まえ、皆さんの考えを十分に尊重させていただいて、早急に和解に向けた基本合意を締結したい、このように思っております。
 また、現在提訴されている方々以外にも、健康被害に苦しまれ、今後発症される方もいらっしゃると思います。政府としても、与党と一体となって、こうした皆さんへの給付金制度の実現に取り組んでまいります。
 改めて、皆さんの長きにわたる御労苦に心からおわびを申し上げ、そして二度と再びこうしたことが起こることがないように、全力で取り組んでまいりますことをお誓いいたします。」

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