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令和3年5月2日
科学技術・学術

 野口聡一宇宙飛行士の搭乗する米国クルードラゴン宇宙船運用初号機が、日本時間の5月2日9時35分に国際宇宙ステーション(ISS)より離脱し、15時56分に米国フロリダ・パナマシティ沖に無事着水したとの報告を受けました。また、野口宇宙飛行士含む宇宙飛行士全員の健康状態は問題ないとの報告を受けています。大任を終えての無事の帰還を心から喜ばしく思います。
 
 野口宇宙飛行士は、昨年11月からおよそ半年間に亘りISSに長期滞在し、将来の有人滞在を想定した燃焼に関する実験や、iPS細胞を用いた立体臓器の創出に関する実験など様々な科学実験を行いました。また、日本人として最多回数となる船外活動を実施し、最長記録も更新しました。このような活動やその成果は、ご自身のSNS等も活用して積極的に発信していただきました。
 
 我が国は、これまでのISSにおける活動によって、様々な技術の獲得・蓄積や利用の拡大を行ってきましたが、今後は、アルテミス計画への参画を踏まえ、更なる深宇宙に向けた国際宇宙探査で必要となる技術の実証の場としても活用していくこととなります。
 
 本年秋ごろには日本人飛行士の募集が予定されており、国民の宇宙への関心が高まっています。このような中、野口宇宙飛行士には、引き続き、その活動の意義が国民や世界の皆さんにしっかり見えるような形で発信をしていただきつつ、我が国の宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待します。

        令和3年5月2日
文部科学大臣 萩生田 光一

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