令和3年4月28日
農林水産省

国際かんがい排水委員会(ICID)日本国内委員会は、世界かんがい施設遺産候補施設として2施設をICID本部へ申請することを決定しました。

1.概要

世界かんがい施設遺産とは、かんがいの歴史・発展を明らかにし理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(※ICID)が認定・登録する制度であり、平成26年に創設されました。登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されており、昨年までに、国内の42施設が登録されています。
ICID:International Commission on Irrigation and Drainage、1950年設立。本部所在地:インド、ニューデリー。日本は閣議決定を経て1951年加入。

2.国際かんがい排水委員会への申請施設の決定について

ICID日本国内委員会において、令和2年12月14日(月曜日)から令和3年2月12日(金曜日)までの間、世界かんがい施設遺産の国内申請を受け付けたところ、2施設の申請がありました。ICID日本国内委員会において審査を行った結果、以下の2施設を世界かんがい施設遺産の候補施設としてICID本部に申請することを決定しました。

1.寺ケ池・寺ケ池水路(てらがいけ・てらがいけすいろ)(大阪府河内長野市)
2.宇佐のかんがい用水群(うさのかんがいようすいぐん)(大分県宇佐市)

3.今後の予定

ICID本部に設置される審査委員会において、世界かんがい施設遺産としての認定の可否について審査が行われます。世界かんがい施設遺産として認定された施設は、令和3年11月24日(水曜日)から令和3年11月30日(火曜日)の間にモロッコのマラケシュで開催される第72回ICID国際執行理事会において発表され、世界かんがい施設遺産に登録されることになります。

<添付資料>
世界かんがい施設遺産申請施設(令和3年)(PDF : 672KB)
世界かんがい施設遺産とは(PDF : 2,334KB)

お問合せ先

農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室(ICID日本国内委員会事務局)

担当者:北田、松浦、秋田
代表:03-3502-8111(内線5560)
ダイヤルイン:03-3595-6339
FAX番号:03-5511-8251

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