令和3年4月27日

 4月27日、我が国政府は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中南米諸国及びアフリカ諸国に対する支援として、約3,900万ドル(約42億円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。

今回の協力では、国連児童基金(UNICEF)を通じ、中南米及びアフリカの計31か国を対象に、各国国内でのワクチン接種体制を構築する「ラスト・ワン・マイル支援」として、保冷設備や運搬用車両等の機材供与等を通じてコールド・チェーンの整備を実施します。

現在、新型コロナウイルス感染症の収束に向けて、途上国を含めてワクチンへの公平なアクセスを確保し、各国におけるワクチン接種を加速していくことが国際社会共通の課題となっています。我が国は、国際的なワクチン調達メカニズムであるCOVAXファシリティの形成を主導し、合計2億ドルを拠出しています。今回の協力は、こうして供給されたワクチンを、途上国内の隅々まで運び、一人ひとりに届ける支援であり、COVAXファシリティの取組を補完するものです。

我が国としては、過去数十年にわたり、途上国の隅々まで届く医療供給網の整備に貢献してきた経験を活かし、引き続き、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束に向け、ワクチンを世界の一人ひとりに届けるための支援を行っていきます。

(中南米諸国:6か国)
 グアテマラ、ハイチ、ジャマイカ、ニカラグア、パラグアイ、ベネズエラ

(アフリカ諸国:25か国)
 アルジェリア、アンゴラ、カメルーン、コンゴ(民)、ジブチ、エジプト、エスワティニ、エチオピア、ガーナ、ギニア、ケニア、リベリア、リビア、マラウイ、マリ、モーリタニア、モザンビーク、ナイジェリア、セネガル、ソマリア、南スーダン、チュニジア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ