令和3年4月7日

(写真)外務大臣感謝状授与式での集合写真

 4月7日、2018年以降に派遣された国際緊急援助隊の隊員に対する外務大臣感謝状授与式が外務省において開催されました。

 今般、外務大臣感謝状が贈られたのは、台湾における地震、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の流行、インドネシアにおける地震、モザンビークにおけるハリケーン、ジブチにおける洪水、サモアにおける麻しんの流行、オーストラリアにおける森林火災、モーリシャスにおける油流出事故に際して派遣された隊員計104名及び自衛隊部隊(3部隊)です。本日の授与式にはその代表者16名が出席し、植野国際協力局長から感謝状を受けました。

 従来の大臣、乃至は副大臣の出席の下でのレセプションを伴う形式での開催は見合わせ、出席人数の制限(代表者16名以外には感謝状を郵送)、参加者のマスク着用、ソーシャル・ディスタンスの確保等、新型コロナの感染予防対策を徹底した上で実施された。

  • (1)台湾東部で発生した地震被害に対する専門家チームの派遣
    2018年2月7日、台湾東部で発生した地震により甚大な被害が発生。
    <専門家チーム>
    派遣期間:2018年2月8日~2月11日
    派遣人数:8名
    活動概要:瓦礫の上から生命反応を探査するための機材及び同機材を運用する人員の派遣。
  • (2)コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の流行に対する感染症対策チームの派遣
    2018年5月以降、コンゴ民主共和国赤道州の都市部を含む3つの保健圏(ビコロ保健圏、イボコ保健圏、ワンガタ保健圏)においてエボラ出血熱が流行。
    <感染症対策チーム>
    派遣期間:2018年6月11日~6月30日
    派遣人数:14名
    活動概要: キンシャサにおいて、コンゴ民主共和国政府や国際機関と協力しつつ、サーベイランス(検疫体制及びデータマネジメントの強化)分野及び検査診断分野の支援等を行う。
  • (3)インドネシアにおける地震及び津波被害に対する自衛隊部隊の派遣
    2018年9月28日、インドネシア共和国スラウェシ島を震源地とするマグニチュード7.4の地震が発生。死者は国家防災庁発表で2,256名、22万名以上が避難した。
    <自衛隊部隊>
    派遣期間:2018年10月3日~10月27日
    派遣人数:65名
    活動概要:航空自衛隊C-130H輸送機による緊急援助物資の輸送及び被災民や援助関係者の移送、並びに現地調整所における先方政府、各ドナー間での調整。
  • (4)モザンビークにおけるサイクロン被害に対する専門家チーム及び医療チームの派遣
    2019年3月中旬以降、南部アフリカで発生したサイクロンがモザンビーク中北部に上陸したことに伴い、大規模な豪雨・洪水被害が発生。モザンビーク政府によると、3月24日時点の被害状況は、死者446人、被災者は約52万人に上った。
    <専門家チーム>
    派遣期間:2019年3月27日~4月16日
    派遣人数:2名
    活動概要:効率的かつ効果的な援助調整を行うための医療チームによる診療実績のデータ管理支援
    <医療チーム>
    派遣期間:2019年3月28日~4月18日
    派遣人数:51名
    活動概要:被災者に対する医療活動等
  • (5)コンゴ民主共和国東部におけるエボラ出血熱の流行に対する自衛隊部隊の派遣
    コンゴ民主共和国北キブ州及びイツリ州においてエボラ出血熱が流行。2019年7月16日(現地時間)、WHOは今回の流行が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当する旨宣言。
    <感染症対策チーム>
    派遣期間:2019年8月19日~9月9日
    派遣人数:20名
    活動概要:感染拡大を防ぐための検疫強化等の活動
  • (6)ジブチ共和国における豪雨及び洪水被害に対する自衛隊部隊の派遣
    2019年11月21日以降ジブチにおいて大規模な豪雨が発生。11月24日の段階で被災者は首都ジブチ市のみで約15万人以上、主要な幹線道路や橋梁にも深刻な被害が出ていた。
    <自衛隊部隊>
    派遣期間:2019年11月26日~12月2日
    派遣人数:116名
    活動概要:浸水地域における排水作業、日本政府からの緊急援助物資の輸送及び配布等。
  • (7)サモア独立国における麻しんの流行に対する感染症対策チームの派遣
    2019年10月中旬以降、サモア独立国で麻しんが発生。同国政府は11月15日に緊急事態宣言を発令。11月27日時点で罹患者数は2,686名、死者数は33名。
    <感染症対策チーム>
    派遣期間:2019年12月2日~12月29日
    派遣人数:15名
    活動概要:重症麻しん患者の治療などの支援
  • (8)豪州における森林火災に対する自衛隊部隊の派遣
    2020年1月15日、我が国政府は、豪州における森林火災に関する同国政府からの要請を受けて国際緊急援助隊・自衛隊部隊の派遣を決定。
    <自衛隊部隊>
    派遣期間:2020年1月15日~2月10日
    派遣人数:80名
    活動概要:消火・復旧活動に関連する人員・物資の輸送、及び被災者の帰還支援。
  • (9)モーリシャス沿岸における油流出事故に対する専門家チームの派遣
    2020年8月6日(現地時間)、モーリシャス南東沿岸にて座礁していたばら積み貨物船「WAKASHIO」(わかしお)から燃料約1000トンが流出。
    <専門家チーム>
    派遣期間:2020年8月10日~9月20日
    派遣人数:19名
    活動概要:油防除に関する指導・助言、環境分野の支援活動