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令和3年4月6日

地球環境

令和3年度「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」の公募について

 途上国等において優れた脱炭素技術等を活用して温室効果ガス(GHG)を削減するとともに、我が国の貢献に応じたJCMクレジットの獲得を目指す二国間クレジット制度(JCM)の推進に向けて、JCMの下で行う事業に対して初期投資費用の一部を補助する「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」の令和3年度の公募を4月7日(水)より開始いたします。

1.事業内容
 本事業は、優れた脱炭素技術等を活用し、途上国等における温室効果ガス(GHG)排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証(MRV)を行っていただく事業に対して、初期投資費用の1/2を上限として補助を行います。
 途上国等におけるGHGの削減とともに、「二国間クレジット制度(JCM)(参考1)」を通じて我が国のGHG排出削減目標の達成にも資することを目的としています。また、「インフラシステム海外展開戦略2025(令和2年12月。経協インフラ戦略会議決定)(参考2)」及び「インフラシステム輸出戦略(平成29年度改訂。経協インフラ戦略会議決定)」に基づく「環境分野の海外展開戦略(平成30年6月、環境省策定)(参考3)」に沿って、相手国のニーズを深く理解した上で先進的な優れた脱炭素技術等を普及・展開することにより、世界の脱炭素化に貢献することが期待されています。

2.募集窓口
 公益財団法人 地球環境センター 東京事務所 (担当: 高橋、石原)
 住所 : 〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目19番4号 本郷大関ビル4階
 TEL : 03-6801-8860
 Email: jcm-info@gec.jp

3.補助対象者
 国際コンソーシアム(日本法人と外国法人等により構成され、事業実施を効率的に推進する組織)の代表事業者である日本法人(民間企業、独立行政法人、社団法人、財団法人等)

4.募集期間
 令和3年4月7日(水)~10月29日(金)正午

5.募集詳細
 公益財団法人地球環境センターのホームページを御参照ください(4月7日(水)より公開)。
http://gec.jp/jcm/jp/kobo/
※ ミャンマーに関する応募については、採択決定時点の当該国の情勢を踏まえ、採択を留保する場合があります。

【参考1:二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)の概要】
 JCMは、途上国等への優れた脱炭素技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策を通じ、実現したGHG排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価するとともに、パートナー国及び日本の削減目標の達成に活用するもの。
 JCMの現状のパートナー国は、モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー、タイ及びフィリピンの17か国。
 JCMによって、毎年度の予算の範囲内で行う日本政府の事業により、2030年度までの累積で5,000万から1億/t-CO2の国際的な排出削減・吸収量を見込んでいる。
(参考サイト https://www.carbon-markets.go.jp/jcm/index.html

【参考2:インフラシステム海外展開戦略2025】  世界の脱炭素化をリードしていくため、相手国のニーズを深く理解した上で、風力、太陽光、地熱等の再生可能エネルギーや水素、エネルギーマネジメント技術、CCUS/カーボンリサイクル等も含めたCO2排出削減に資するあらゆる選択肢の提案やパリ協定の目標達成に向けた長期戦略など脱炭素化に向けた政策の策定支援を行う、「脱炭素移行政策誘導型インフラ輸出支援」を推進していくことを基本方針とする。 (参考サイト https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keikyou/dai49/siryou2.pdf

【参考3:環境分野の海外展開戦略】
 我が国の幅広い技術・経験を活かし、各国の様々なニーズを踏まえ、インフラや人材づくりの面から各国のエネルギー転換を支援。我が国として再エネ・水素・省エネ等の脱・低炭素型のインフラ技術を核に、世界をリードできる強力な官民の連携体制を構築して対抗することが重要。
 その際、二国間クレジット制度(JCM)等を活用して、我が国の先進的な脱炭素技術等を普及・展開し、災害に強い再生可能エネルギーなど、我が国が比較優位を有するインフラの海外展開を促進。
(参考サイト http://www.env.go.jp/press/105573.html

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8246
室長 井上 和也 (内線 7212)
国際企画官 小圷 一久 (内線 7771)
室長補佐 増田 正悟 (内線 6757)
担当 堀川 亮祐 (内線 7736)

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