令和3年3月30日

 3月29日、午後11時頃(日本時間)から、「新型コロナウイルスとその後における国際的な債務アーキテクチャ及び流動性をテーマにした開発資金ハイレベル会合」がオンライン形式で開催され、茂木外務大臣が参加し、ビデオメッセージにて発言を行いました。

  1. 茂木大臣は、国際社会におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けて、我が国が保健分野でこれまでに行ってきた新型コロナウイルス対策に関する途上国支援について述べるとともに、ワクチンを一人ひとりに届けるため、コールド・チェーンの整備といった「ラスト・ワン・マイル」支援を行っていくことを表明しました。
  2. 加えて、茂木大臣は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、途上国が抱える資金ギャップには民間資金動員が不可欠である点を強調し、我が国としても途上国に民間資金が流れる環境整備に取り組んでいく旨を述べました。
  3. 本会合には、国連加盟国から22か国の首脳級、6か国の閣僚級、国連事務総長、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などの国際機関の長、その他の開発資金に関するステークホルダーが参加し、深刻化する途上国債務問題等の開発資金の課題について各国の考えを表明しました。

(参考1)新型コロナウイルス時代とその後における持続可能な開発のための2030アジェンダのファイナンス・イニシアチブ

 今次会合は、G7、G20や春の世銀・IMFの主要会合を前に、国際的な債務アーキテクチャ及び流動性をテーマとして、途上国が抱える開発資金課題の重要性について、政治的な意思を表明することを目的に開催された。今回の会合は昨年5月、9月の開発資金ハイレベルイベントに続いて開催されたもの。

(参考2)茂木外務大臣ビデオメッセージ(PDF)別ウィンドウで開く