閣議の概要について

 閣議の概要でありますけれども、一般案件14件、法律案、政令、人事が決定されました。大臣発言として、井上大臣及び文部科学大臣から「科学技術・イノベーション基本計画について」、復興大臣から「福島復興再生基本方針について」、それぞれ御発言がありました。また閣僚懇談会においては、菅総理大臣から「内閣提出法律案及び条約の誤り事案再発防止に向けて」、環境大臣から「政府における『熱中症対策行動計画』の策定について」、それぞれ御発言がありました。また、国土交通大臣から「地域観光事業支援について」、農林水産大臣から「GoToイート事業について」、それぞれ御発言がありました。具体的に申し上げますと、国土交通大臣からは、全国知事会の緊急提言などを踏まえ、ステージⅡ相当以下である都道府県が、同一県内での旅行への割引支援と、クーポン等で土産物店、飲食店、公共交通機関などの地域の産業に裨益(ひえき)する支援を実施する場合に、国が財政的に支援をしていくこと。農林水産大臣からは、GoToイート事業について、第3次補正予算で確保されている追加予算も地方からの要望に十分応えられるものとなっているので、引き続き、都道府県において各地域の感染状況等を踏まえた判断に基づき、感染対策を講じながら、事業を実施していただきたいことについて発言がありました。なお、地域経済に対して申し上げますと、「各都道府県が実施する旅行割引に対する支援」約3千億円等に加え、第3次補正予算で措置した地方創生臨時交付金の地方単独事業分については、約7千億円が繰り越されていることから、今後、合わせて約1兆円が執行されていくこととなります。これらにより、地域経済の活性化を強力に支援していきたいと考えております。

気候変動対策推進のための有識者会議の設置について

 2件目でありますが、今月9日の閣僚懇談会において、総理から、グリーン社会の実現に向けて分野横断的に議論を行うため、新たな有識者会議を設置し、開催することについて表明がありました。これを受け、地球温暖化対策推進本部の下に「気候変動対策推進のための有識者会議」を設置し、その初会合を来週の31日(水)に開催することを予定しております。会議の出席者については、お手元にお配りをしているところでありますが、気候変動対策に関する各分野の専門家や産業界の有識者に御参加いただき、分野横断的に幅広く御議論いただきたいと考えております。また、政府側からは、総理ほか、関係の国務大臣が参加する予定となっております。