令和3年3月24日

 3月23日(現地時間同日)、セネガル共和国の首都ダカールにおいて、我が方、新井辰夫駐カーボベルデ共和国日本国特命全権大使(セネガルにて兼轄)と先方イナシオ・フェリノ・カルバロ駐セネガル共和国カーボベルデ共和国特命全権大使(H.E. Mr. Inacio Felino Carvalho, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Republic of Cabo Verde to the Republic of Senegal)との間で、供与額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. カーボベルデは、西アフリカのセネガル沖にある島嶼国で、国土が狭く気候条件等から農業には適していませんが、約70万平方kmの広大な経済水域を有しており豊富な水産資源に恵まれています。しかし、漁港や漁民用の機材整備が十分でないため、出漁回数が制限されたり、漁獲物の衛生管理に問題が生じたりしており、水産資源を十分に活用できていません。この計画は、カーボベルデ政府に対し、水産関連機材(製氷機、船外機等)を供与することにより、同国水産業の持続的な発展を図るものです。
  2. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、アフリカにおけるブルーエコノミーの発展を支援する旨表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

 カーボベルデ共和国の面積は約4,033平方キロメートル(日本の滋賀県程度)、人口は約55万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は3,630米ドル(2019年、世界銀行)。