令和3年3月22日

 3月22日(現地時間同日)、エチオピア連邦民主共和国の首都アディスアベバ市において、我が方、伊藤恭子駐エチオピア連邦民主共和国日本国特命全権大使と先方ヤスミン・ウハブラビ財務国務大臣(Ms. Yasmin Wohabrebbi, State Minister of Finance)との間で、2017年8月11日署名・交換済みの無償資金協力「バハルダール市上水道整備計画」(18億3,600万円)について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う工期延長等の事情から、贈与の限度額を20億7,200万円に変更することに関する書簡の交換が行われました。

  1. この協力は、アムハラ州バハルダール市において、深井戸の掘削や配水管網の拡張、配水池等の建設を通して上水道施設の拡張整備を行うものです。バハルダール市は、観光地として発展が目覚ましく、増加する水需要に対応できるよう上水道を整備する必要がある一方、新規水源としての深井戸の掘削がこれまで出来ていないため、住宅地等の上水道整備が追い付いていない状況です。この計画の実施により、給水量の増加と安全な水へのアクセス向上を図り、もって地域住民の健康と生活環境の向上及びエチオピアのインフラ開発に寄与するものです。
  2. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

 エチオピアの面積は約109.7万平方キロメートル(日本の約3倍)、人口は約1億1,207万人(世界銀行、2019年)、一人当たりの国民総所得(GNI)は850米ドル(世界銀行、2019年)。