令和3年3月11日

 3月11日、日本時間午後6時から約20分、茂木敏充外務大臣は、ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ世界貿易機関(WTO)事務局長(Dr. Ngozi Okonjo-Iweala, Director-General of the World Trade Organization (WTO))と、3月1日の事務局長就任後初めてとなる電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木外務大臣から、オコンジョ=イウェアラ事務局長の就任に祝意を表すとともに、日本として新事務局長への協力を惜しまない旨述べたことを受け、同事務局長から謝意が表明されました。
  2. 茂木大臣からは、WTOが抱える課題及び今後の進め方等について、加盟国間で共通認識を確立することが必要であると強調しました。また、デジタル経済及び新型コロナワクチンを含む医療品の円滑な貿易などの喫緊の課題に対応するルール作りや、機能不全にある紛争解決制度の改革等の分野で目に見える成果を出すべく、新事務局長と協力しつつ、WTO改革の実現に向けた加盟国間の取組を引き続き主導していく考えを伝えました。
  3. これに対し、オコンジョ=イウェアラ事務局長は、WTO改革に向け今年は極めて重要な年であると述べ、様々な交渉分野において日本が果たしている主導的役割への謝意及び期待を表明しました。また、年末の第12回WTO閣僚会議に向け、日本をはじめとする加盟国と協力し、出来るだけ早期にWTO改革の具体的成果を挙げることへの強い意欲を示しました。
  4. 茂木大臣とオコンジョ=イウェアラ事務局長は、今後とも緊密に連携していくことを確認しました。