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令和3年3月9日
科学技術・学術

スーパーコンピュータ「富岳」 萩生田文部科学大臣のメッセージ

スーパーコンピュータ「富岳」 萩生田文部科学大臣のメッセージ(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

文部科学大臣の萩生田光一です。
 スーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」が、本日より本格稼働するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 
 「富岳」については、文部科学省が平成26年度にプロジェクトを開始し、当初の予定では来年度中の共用開始を目指して開発を進めてまいりました。
 一方、新型コロナウイルス感染症の拡大という国難に直面する中で、昨年春より、整備作業と並行して、治療薬候補の探索や、飛沫・換気のシミュレーション等の緊急的な研究を進めていただきました。
 引き続き、国民の皆様からの期待も高いことから、先に成立した補正予算を活用して整備を前倒しし、年度内にフルスペックの利用を開始することといたしました。
 この間、「富岳」が4部門で、世界ランキングで1位を獲得するといった嬉しいニュースもありました。本日、本格稼働の日を迎えることができたのは、理化学研究所、富士通株式会社をはじめ関係者の皆様の献身的な取組みの賜物であり、皆様のご尽力に敬意を表するとともに、心より感謝申し上げたいと思います。

 本日、「富岳」はいわば一足早い“山開き”を迎えることとなります。研究者はもちろん産業界の皆様にも、ぜひ、「富岳」の世界トップクラスの性能を最大限に引き出し、まだ誰も登ったことのない(いただき)を目指して大いに活用いただきたいと思います。
 コロナ対策はもちろんのこと、宇宙や生命の真理の解明や、我が国が直面する地震や豪雨といった災害対策、健康医療、エネルギー、材料、ものづくりといった経済を支える分野において、世界をリードする成果が生み出されることを期待しています。
 
 また、「富岳」は裾野の広い山でもあり、できるだけ多くの方に活用いただけるよう、文部科学省としても環境整備を進めてまいります。「富岳」を国民共有の財産として、次世代の科学技術を担う若手研究者はもちろん、GIGAスクール元年を迎える児童生徒の皆さんにも世界一の性能を体験してほしいと思っています。
 
  「富岳」が国民の皆様から愛され、ますます期待に応えていくことを祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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