総務省・新着情報

会見発言記事
武田総務大臣臨時記者会見の概要
令和3年3月8日

冒頭発言

【NTT会食事案中間報告・総務省幹部の人事異動

  皆様、ご多用のところ、急遽お集まりをいただきまして、恐縮に存じております。
  先週、谷脇康彦総務審議官及び巻口英司国際戦略局長が、通信事業者と、国家公務員倫理規程に違反する会食を行っていた疑いがある旨の報道がなされ、私は、迅速かつ正確に徹底して真相究明を行うよう、事務方に指示をしておりました。
  週末にかけて、職員・通信事業者の双方に対して、調査・ヒアリングを行ったところ、報道された会食については、概ね事実であることが確認されました。
  詳細は、皆様にお配りしたお手元の資料のとおりですが、谷脇に係る3件、巻口に係る1件、それぞれ倫理法令に違反する疑いが高いと考えております。詳細は、後ほど事務方から説明させたいと思います。
  このうち、谷脇については、前回の調査の際に、倫理法令に違反する行為を他に行っていないか、再三にわたり確認をしてまいりました。それにもかかわらず、今般、報道を端緒として、新たな違反が疑われる行為が確認されたことは、甚だ遺憾であります。
  このような状況を受け、本日、持ち回り閣議での承認を経て、谷脇康彦総務審議官を大臣官房付に異動させることにいたしました。
  なお、谷脇総務審議官の後任は当分の間置かず、空席といたします。
  幹部職員である総務審議官が、公務に対する信頼を著しく失墜させる行為を行ったことは誠に遺憾であります。
あらためて、総務大臣として深くお詫びを申し上げます。
  引き続き、倫理法令違反についての調査を進め、徹底した真相究明を行った上で、厳正に対処してまいります。その上で、公務に対する信頼を取り戻すべく、総務省一丸となって、全力で職務に励んでまいります。

  私の方からは、以上です。

質疑応答

国家公務員倫理の遵守

問:
  今回の中間報告のまとめに至った理由と、今回の人事についての経緯を伺います。
答:
  まとめというのは、事実関係を積み上げていくしかないわけであって、双方によるヒアリングを含め、事実関係がまとまったものに対する報告であります。
  人事に関しては、重要なポストである人間が、責任があるポストである人間が、行政に対する信頼を失墜させる行為に至ったことは、看過することができません。しっかりと対処するのが行政としてのあるべき姿と考えて人事を行いました。

問:
  調査の今後のスケジュール感や目途は、どうでしょうか。
答:
  できるだけ早急にということはあるのですが、確かなものを積み上げていかなければならないということで、ある一定の時間はかかるものだと承知しております。中途半端な調査によって、また虚偽と指摘を受けるような事案が発生することは、私としても極力避けていかなければならないと思っているので、当事者の人権も配慮しながら、確かな事実関係を積み上げるように可能な限りスピーディーに行うよう、今後とも指示を出してまいりたいと思います。

問:
  調査対象の範囲について、大臣は今後拡大する意向でしょうか。
答:
  この事案についての事実関係の積み上げに、まずは全力を挙げなくてはならないと思っていますが、可能な限り、対象を広げて将来に渡っては調査を進めていきたいと私としては考えております。

問:
  前回、秋本局長らを官房付にしたときの人事は、会食とは関係が無いという説明でしたが、今回の谷脇さんの人事は、事実上の解任と理解してよろしいでしょうか。
答:
  先程申し上げたとおりであります。

問:
  ほか、よろしいでしょうか。
答:
  はい、どうも。

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