令和3年3月8日

 3月5日(現地時間同日)、南スーダン共和国の首都ジュバにおいて、我が方、堤尚広駐南スーダン共和国日本国特命全権大使と先方ベアトリス・カミサ・ワニ外務・国際協力大臣(Hon. Amb. Beatrice Khamisa Wani,Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of South Sudan)との間で、署名・交換済みの無償資金協力「ジュバ市水供給改善計画」(58億7,200万円)について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う工期延長等の事情から、贈与の限度額を65億800万円に変更することに関する書簡の交換が行われました。

  1. この協力は、南スーダンの首都ジュバにおいて、浄水施設や配水管の整備等を行うものです。ジュバ市では、既存浄水場が2009年に修復され一応の機能回復を果たしたものの、帰還民等による人口増、配水管網の老朽化による漏水等により、上水道の普及率は非常に低い水準に留まっています。この計画の実施により、水供給量の不足の緩和を図り、基礎生活基盤の強化を通じた平和の定着に寄与することが期待されます。
  2. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、生活の向上や経済成長の基盤となる人間の安全保障とSDGsの実現に向けて、「強靭かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この計画は同表明を具体化するものです。

 南スーダン共和国の面積は約64万平方キロメートル(日本の約1.7倍)、人口は約1,098万人(2018年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は460米ドル(2018年、世界銀行)。