環境省・新着情報

令和3年3月5日

再生循環

循環経済ラウンドテーブル会合を世界経済フォーラム(WEF)と開催しました

 環境省は、令和3年3月2日及び3日に世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)と共催で、「循環経済ラウンドテーブル会合」をオンラインで開催しました。 3月2日のハイレベルセッションにおいては、小泉大臣をはじめ、フェルトホーフェン・オランダ国環境大臣やブレンデ・世界経済フォーラム総裁などが循環経済(サーキュラーエコノミー)をテーマに議論を交わされました。 3月3日の非公開セッションにおいては、「エレクトロニクス」、「プラスチック」及び「イノベーション・ファイナンス」の各テーマについて、国内外の企業を中心に、目指すべきビジョンや課題、解決策に関する議論が行われました。 環境省は、(一社)日本経済団体連合会(以下「経団連」という。)との「循環経済パートナーシップ」の取組を進めながら、今後もWEF等との連携により、企業が自社のビジネス戦略として資源循環に取り組む動きを加速させると同時に、本邦企業の循環経済に関する技術や取組を世界に発信していきます。

1. 背景及び概要
 環境省は、世界経済フォーラムと連携し、今後の世界でサーキュラーエコノミーに係る取組を加速化させる視点から国内外のビジネスリーダーが目指すべきビジョンや課題、解決策について対話を行うべく、3月2日及び3日に、世界経済フォーラムと共催で、「循環経済ラウンドテーブル会合」をオンラインで開催しました。
 3月2日のハイレベルセッションでは、小泉大臣及びフェルトホーフェン・オランダ環境大臣などをはじめ、経済団体・民間企業や学識者が登壇し、サーキュラーエコノミーに関して世界の潮流も踏まえた包括的な議論が交わされました。
 小泉大臣からは、日本の取組として「脱炭素社会」、「循環経済」、「分散型社会」への「3つの移行」というビジョンの達成に向けて、①循環型経済への移行を実現するための重要な鍵となる持続可能な製品の設計を促進するために、プラスチック資源循環に関する法案を国会に提出予定であること、②世界で初めて政府が策定した「サーキュラー・エコノミーに係るサステナブル・ファイナンス促進のための開示・対話ガイダンス」を公表しており、循環経済の実現に向けて、革新的な企業への持続可能な金融を加速させること、③経済産業省及び経団連と「循環経済パートナーシップ」を立ち上げ、官民連携で循環経済を推進していくことを発信しました。また、循環経済への移行に向けた日本企業の先進的な技術や取組について発信しました。
 また、上記のほかに「脱炭素の達成のためには循環経済への移行が必要であること」、「環境負荷の可視化が重要であること」、「国民一人ひとりが自らの行動について責任を持って選択、決定する必要があること」、「官民や国内外の有識者よる対話を通じて課題を整理し、その解決に向けた取組を世界へ発信すべきこと」など、今後目指すべきビジョンや課題に関して議論が交わされました。
 さらに、3月3日の非公開セッションでは、「エレクトロニクス」、「プラスチック」及び「イノベーション・ファイナンス」の各テーマについて、日本及び海外の民間企業を中心とした登壇者により、企業レベルの取組から各主体が目指していくべきビジョンや課題に関する議論が交わされました。
2. 本会合の登壇者
【ハイレベル(オープニング)セッション】
・日時:令和3年3月2日(火)18:30 – 19:30              (順不同・敬称略)

小泉 進次郎

日本国環境大臣

Stientje van Veldhoven

オランダ国環境大臣

石井 菜穂子

東京大学 理事、グローバル・コモンズ・センター ダイレクター

杉森 務

経団連副会長・環境安全委員長

ENEOSホールディングス(株) 会長

和賀 昌之

三菱ケミカル(株) 代表取締役社長

Børge Brende(モデレーター)

世界経済フォーラム 会長兼CEO

江田 麻季子(モデレーター)

世界経済フォーラム日本代表

【非公開セッション】
・日時:令和3年3月3日(水)17:00 – 19:00
 「エレクトロニクスと循環経済」 17:00 – 18:00
「プラスチックと循環経済」   17:00 – 18:00
「イノベーション及びファイナンスと循環経済」 18:00 – 19:00
*3月2日のハイレベル(オープニング)セッションの会議録画については、WEFのWebサイトで公開されています。
(日本語)https://jp.weforum.org/agenda/2021/02/kara-hesa-kyura-ekonomi-raundote-buru-sesshon/
(英語)https://www.weforum.org/agenda/2021/02/from-ambition-to-action-japan-circular-economy-roundtable
*3月3日の非公開セッションに関するお問合せについてはお答えしかねますので、御了承のほどよろしくお願い致します。
3. 今後の予定
 環境省は、経団連との「循環経済パートナーシップ」との取組を進め、今後もWEFやPACE(循環経済加速化プラットフォーム)等との連携、循環経済に関する様々な国際会議への参加、さらには令和3年2月22日に立ち上がった「循環経済及び資源効率性に関するグローバルアライアンス(Global Alliance on Circular Economy and Resource Efficiency: GACERE)」の場も活用して、企業が自社のビジネス戦略として資源循環に取り組む動きを加速させると同時に、本邦企業の循環経済に関する技術や取組を世界に発信していきます。

関連情報

関連Webページ
「サーキュラー・エコノミーに係るサステナブル・ファイナンス促進のための開示・対話ガイダンス」の公表について(令和3年1月19日報道発表)
循環経済パートナーシップを立ち上げました(令和3年3月3日報道発表)
循環経済及び資源効率性に関するグローバルアライアンス(Global Alliance on Circular Economy and Resource Efficiency: GACERE)

連絡先
環境省環境再生・資源循環局総務課循環型社会推進室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8336
課長 中尾 豊 (内線 6802)
室長補佐 伊藤 貴輝 (内線 6814)
室長補佐 重松 賢行 (内線 6807)
担当 安田 久美子 (内線 6892)
担当 田邉 達毅 (内線 6891)

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