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審議期間

令和3年2月10日(水)~2月16日(火)

審議方法

書面による持ち回り

出席者

委員(五十音順、敬称略、○:座長)
 
浅川育世委員、出江紳一委員、大夛賀政昭委員、小松雅代委員、近藤和泉委員、
○向野雅彦委員、村井千賀委員、森田秋子委員、山田深委員、横堀由喜子委員

議事

(1)生活機能分類普及推進検討ワーキンググループの成果報告について
(2)その他

審議結果

 
各委員に対して、資料を送付し、議題ごとの意見を聞いた。概要は以下の通り。

<議事1>生活機能分類普及推進検討ワーキンググループの成果報告について
資料:生活機能分類普及推進ワーキンググループ成果報告書(案)
 
いただいたご意見について、座長と事務局で検討の上、報告書の修正を行い、ご了承いただいた。
ご意見等は以下のとおり。
 
○意見の概要
(浅川委員)
(1)   WHOが公表するICF関係資料の翻訳作成
「1-1)ICD-11第V章の仮訳案」について
・「今後、ICD-11全体の方針等の」は「今後、ICD-11全体の方針等を」ではないか。
 
「1-2)ICF2020仮訳案の作成」について
・「CSAC-ICF」は「CSAC-ICF」、3頁の1行目「ICD11第V章」は「ICD-11第V章」ではないか。
 
(出江委員)
・資料の別添4:47項目について、「簡潔的で直感的な説明文が作成された」とあるが、別添6では18項目が記載されている。他の項目についても記載して頂けると別添5の理解を助けると思われる。
・図の画像としての解像度が低く判読が困難なものがある。完成版では図の判読性にも御留意頂きたい。
 
(小松委員)
「2-3) フィールドテストの実施」について
・対象施設、対象者の簡潔な基本属性はあると良いのではないか。
・3頁下から6行目「何らかの問題が報告された割合」というのは、どのような問題なのか少し具体的にあるとわかりやすいのではないか。
 
「2-4) ICFリコードルールの提案」について
・4頁上から3行目 「FIM よりやや簡便な生活機能評価スケール」については、簡便かどうかではなく、項目数が少ないということではないか。
 
(村井委員)
「2-2) 国内でのフィールドテストに必要な教育資料及びツールの作成」について
 ・誰に対しての教育資料およびツールの作成を行ったのか、を記載されてはどうか。医療職なのか、医師なのかなどとすることで、これから取り組む領域がつながるのではないか。
・例えば、今回理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等のICFに関する教育の調査もされたかと思うが、今後は医師だけではなく、コメディカルへの教育をどうしていくのかも課題なのではないか。第一水準まではすべての職種は患者さんを評価する際の視点として持つべきであると思うが、第二水準からは職種によって評価すべきICFの項目が異なるのではないか。そのため、リハビリテーション計画を作成する際のチームとしての役割分担としても評価項目としてICFは活用できると思う。
・医師は全体を把握していることはもちろんだが、評価項目から見えた支援課題によっては、各職種により詳しく評価を指示する。そのためには、コメディカルにおける教育の在り方も課題になるのではないか。
 
 「2-3) フィールドテストの実施」について
・4行目急性期・回復期において、何を目的に項目を検討したのか、が明確に書かれている方がわかりやすいのではないか。
・生活機能は心身機能と活動領域を指すかと思うが、FIMはADLと社会的交流、コミュニケーションまでの評価だと思う。生活機能評価スケールとしてよいのか、それとも生活機能の活動と参加のスケールである、とした方がよいのではないか。
 
「3. 今後の方向性」について
・2-2)のとおり、誰に対する何のための教育プログラム、学習システムなのか、がわかると良い。そうすると、最後の行のさまざまな場面に適した活用法がメッセージとして伝わりやすい。例えば、医師が診断をしていく上で、急性期・回復期などのステージにおいて、治療計画やその進捗を再評価していくためのツールとして活用するなど。また、統計についても、どのような統計として分類ツールを活用することが想定されるのか、見えている知見、例示があると良い。
  
<議事2>その他
頂戴した意見等は以下のとおり。今後の課題として賜った。
 
○意見の概要
・WGの成果をどのように国が利用していくかが問われると考える。
・臨床現場での活用についてはこれからが重要だ。
・臨床で具体的にどのようなことができるのかという例示、または取り組み実践が体系的に示されると良い。
・職種ごとの特徴やそこから見えるチームワークなど連携の在り方なども議論ができると良いのではないか。
・リコードを活用できればビッグデータを手に入れることができ、Use Caseとして世界にアピールすることができる。
・ICF2020が刊行されたら全コード和訳とわかりやすい活用方法の例示が必要ではないか。
・HPの活用をしていくとよいのではないか。
・WHOのICFグループでは疾患毎のICFコアセットのリサーチが進んでいると聞く。その視点も広く議論していけるとよいかのではないか。
・今後ICFの普及のための活動を、引き続き行っていきたい。
・教育ツールとして、WHO-FICで作成されているICF e-learningツールが、早く、広く使用できること。医療、介護、福祉、在宅との情報提供、情報共有におけるICF活用のための検討が進められることを期待する。 

以上

照会先

政策統括官付参事官付国際分類情報管理室 渡、高橋

代表03-5253-1111 内線7493

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