2021年3月2日(火曜日)
8時39分~8時44分
於:衆議院本会議場中庭側廊下

冒頭発言

特許法改正

初めに私から1点申し上げます。

本日特許法等の一部を改正する法律案を閣議決定をいたしました。

この法律は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活様式や企業行動の変化に対応するため、知的財産制度に係る手続のデジタル化、デジタル化等の進展に合わせた権利保護の見直し、知的財産制度の基盤強化を図ることを柱としています。

具体的には、特許審判の口頭審理等のオンライン化、海外事業者が模倣品を郵送等により国内に持ち込む行為への規制強化、特許料等の料金体系の見直しなど、措置を講じます。

本法案の早期成立に向け、全力で取り組んでまいります。詳細については、後ほど事務方から説明をさせていただきます。

私からは以上です。

質疑応答

福島第一原発

Q:福島第一原発の3号機で、使用済燃料プールからの燃料取り出しが終わりました。事故の後、3基では初めてとなりますが、今後の廃炉作業にどのように臨まれるのか、教えてください。

A:今御指摘ありましたように、東京電力福島第一原子力発電所において3号機の使用済燃料プールの燃料取り出しが先月28日に完了したとの報告を受けたところであります。燃料デブリが残る1~3号機の中で使用済燃料の取り出し完了をしたのは初めてのことであり、長期にわたる廃炉作業において重要な一歩であると考えています。

今後も1・2号機の使用済燃料や、燃料デブリの取り出しなど、世界にも前例のない困難な取組が続きますが、引き続き国が前面に立って、安全かつ着実に一歩一歩進めてまいりたいと思っております。

柏崎刈羽原発

Q:柏崎刈羽についてお伺いします。
東京電力で先日柏崎刈羽7号機の再稼働に向けた日程を未定とする申請を原子力規制委員会にしました。再稼働に向けた日程が事実上白紙になりましたけれども、経済産業大臣としての所感と、今後経済産業省としてどのように関わっていくか、お願いします。

A:柏崎刈羽原子力発電所7号機については、安全対策工事の一部未完了を確認したことを受け、未完了部分の工事を行うとともに、他に未完了部分がないかどうかということを総点検をしているところであります。このため、工事が完了した設備に対して行われる使用前事業者検査完了の見通しが現時点では立たなくなったものと承知をしております。

同発電所を巡っては、安全対策工事の一部未完了に加え、IDカードの不正入構など、不適切な事案が相次いでおり、東京電力に対し徹底して原因究明をし、再発防止に取り組むように指導をしたところであります。

白紙になったというよりも再点検をさせているということで、何点か未完了の部分が出てきたということで、検査の日程ありきでその作業をするのではなくて、徹底的に未完のところがあるのであればしっかり調査をしなさいということで、まず検査が現時点では白紙になっているということでもあります。

東京電力には信頼回復に向けて、スケジュールありきではなくて、緊張感を持って対応してもらいたいと考えております。経産省としても、東京電力の取組をしっかりと監督をしてまいりたいと考えています。

一時支援金

Q:昨日一時金の申請受付が8日からスタートという発表がありましたが、事業者も待ち望まれていると思いますけれども、改めて意義というのを教えてください。

A:一時支援金は、緊急事態宣言の再発令に伴う飲食店の時短営業等の影響により、とりわけ厳しい経営環境にある事業者の事業継続をお支えするべく、使途に制限のない現金を給付をするものであります。これまでにいただいた御意見も参考に、制度設計、調整を行ってきたところでありますけれども、来週8日、月曜日から申請受付を開始することといたしました。

迅速な給付の観点で必要書類を簡素化するとともに、電子申請を基本とする一方、不正受給対策の観点からは、自署、自分で署名をした宣誓・同意書の提出を求めることにしています。

申請を予定されている皆様には、登録確認機関の事前確認を受けていただくなど、申請準備を進めていただきたいと考えています。

以上

最終更新日:2021年3月3日