令和3年2月26日

 2月26日(現地時間同日)、ラオス人民民主共和国の首都ビエンチャンにおいて、我が方、竹若敬三駐ラオス人民民主共和国日本国特命全権大使と先方アン・ペイ・ハッター・メコン河委員会(Mekong River Commission:以下「MRC」という)事務局長(Dr.An Pich Hatda, Chief Executive Officer,MRC Secretariat)との間で、供与額3億円の無償資金協力「メコン河流域洪水対策能力強化計画(MRC連携)」に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。

  1. 中国チベット高原を源流とするメコン河において、近年、気候変動等の影響により河川水量に変化が見られており、従来よりも複雑な洪水・渇水対策が求められています。こうした中、1995年に下流域国4か国(カンボジア・タイ・ベトナム・ラオス)が締結した「メコン河流域の持続的開発のための協力に関する協定」に基づき設置されたMRCは、これまで洪水や渇水への対策に加え、漁業資源やダム開発、環境問題等幅広い分野で統合的な河川管理を実施してきました。
  2. 本事業は、MRCに対して、降雨量・水位等観測所の新設・改修及び洪水対策に関する機材供与等を行うことにより、メコン河下流域国の洪水対策能力強化を図り、もってメコン諸国の強靱性向上に寄与するものです。
  3. また、本計画は、日メコン協力の方向性を示す「日メコン協力のための東京戦略2018」及び「2030年に向けたSDGsのための日メコン・イニシアティブ」に合致し、メコン地域における適切な水資源管理を促進するものとしても位置づけられます。

 メコン河委員会(MRC)は、1995年に下流域国4か国(カンボジア・タイ・ベトナム・ラオス)が締結した「メコン河流域の持続的開発のための協力に関する協定」に基づき設置されました。