令和3年2月24日(水)

 今朝の閣議におきまして,法務省案件として,主意書に対する答弁書が1件ありました。

民事裁判手続のIT化に関する質疑について

【記者】
 民事裁判のIT化に向けて,先週,法制審議会の部会が中間試案を取りまとめました。大臣の受け止めと,デジタル化に向けた意気込みをお願いいたします。

【大臣】
 本年2月19日に開催されました法制審議会民事訴訟法(IT化関係)部会におきまして,中間試案の取りまとめがされたと承知しております。
 この中間試案でありますが,昨年2月に諮問いたしました民事裁判手続のIT化を実現するため,オンラインで裁判所に訴状等の提出を可能とするe提出,当事者の双方の期日へのウェブ参加を可能とするe法廷,訴訟記録を電子化するe事件管理などを内容とするものと承知しております。
 民事裁判手続のIT化を実現することは,近年の情報通信技術の進展への対応という観点に加えまして,新型コロナウイルスの感染拡大防止にも資するものであり,大変重要な課題であると認識しております。
 令和2年7月に閣議決定されました「成長戦略フォローアップ」におきましては,民事裁判手続のIT化を実現するため,2022年(令和4年)中の法改正に取り組むこととされております。
 このようなスケジュールを意識しながら,中間試案に対するパブリックコメントの意見も踏まえまして,利用者の目線に立ったIT化を実現する観点から充実した調査審議が行われることを期待しております。

(以上)