令和3年2月22日

 2月22日(現地時間同日)、カンボジア王国の首都プノンペンにおいて、我が方、三上正裕駐カンボジア王国日本国特命全権大使と先方クレア・コナン国際連合世界食糧計画(WFP)カンボジア事務所代表(Ms. Claire CONAN, Representative and Country Director, WFP Cambodia)との間で、2億900万円の無償資金協力「洪水被災コミュニティへの食料安全保障及びコミュニティに基づく復旧支援計画(WFP連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. カンボジアでは、2020年初頭の干ばつによる農産品の収穫量の減少及び新型コロナウイルスの影響による社会封鎖が貧困層の生活に大きな影響を与えています。そのような状況の中、2020年10月に複数の熱帯低気圧による大雨が発生し、16万1,500世帯以上(80万人以上、うち42人が死亡)が被災するといった甚大な被害をもたらしました。こうした多重の苦難を受けた貧困層を対象として、住民の生活に即した生活再建や防災能力の向上を図ることが急務となっています。
  2. 本計画では、大雨の被害を受けた地域に対し、防災計画の策定支援及び当該計画に基づく農道や用水路等のインフラ復旧支援を実施することにより、食料生産基盤の回復及び防災能力の向上を図り、もって同国の災害からの迅速な復興や災害対策能力の強化に寄与するものです。

 カンボジア王国は、面積約18万平方キロメートル(日本の約0.48倍)を有し、人口約1,630万人(2018年、IMF推定値)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,480ドル(2019年、世界銀行)。