環境省・新着情報

令和3年2月12日

自然環境

シンポジウム「生物多様性とライフスタイル ~新しい日常に向けてわたしたちができること~」の開催について

 2019年5月に承認されたIPBES地球規模評価報告書は、生物多様性の状況を改善するためには社会変革(transformative change)が必要と指摘しました。また、愛知目標の最終評価として2020年9月に公表された地球規模生物多様性概況第5版(GBO5)においても、2050ビジョン「自然との共生」の達成には、「今まで通り」(business as usual)から脱却し、「社会変革」が必要と指摘しています。 本シンポジウムでは、生物多様性保全のための意識の向上や、行動変容につながるヒントとなる取組・実践事例を専門家からご紹介いただき、わたしたち一人ひとりに何ができるのかを考えます。

1.開催概要
日 時:令和3年3月6日(土)14:00~16:30
会 場:WEB開催(Zoom)
定 員:200名(事前登録制)
参加費:無料
主 催:環境省
共 催:IGES(公益財団法人 地球環境戦略研究機関)
2.プログラム(予定)
○開会挨拶 環境省 
○基調講演 『「自然と共生する世界」の実現に向けた社会変革』 武内和彦 IGES理事長
○取組紹介
・「ゆっくり、いそげ~一つ一つのいのちを大事にする地域づくり~」
影山知明 クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店 店主
・「生き物の豊かな環境が育む健康~明らかになりつつある自然との関わりと健康の科学的な関係~」
曽我昌史 東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授
・「行動経済学とナッジを生物多様性保全に活かす」
佐々木周作 東北学院大学 経済学部 准教授
・「みんなでつくる自然共生社会~行動変容に向けたNGOやユースの取り組み~」
矢動丸琴子 Change Our Next Decade 代表
・「誰でもいきもの調査隊員~AIを使った生物同定アプリとその活用~」
藤木庄五郎 株式会社バイオーム 代表取締役
・「小さな自然再生とオープンなデータと緩やかな環境自治区」
三橋弘宗 兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員
○パネルディスカッション
・テーマ「意識と行動の変化を後押しするために」
・ファシリテーター 山口真奈美 一般社団法人 日本サステナブル・ラベル協会 代表理事
○閉会挨拶 環境省自然環境局長 鳥居敏男
3.参加申込み
令和3年3月4日(木)までに、以下のURLからお申し込みください(IGESウェブサイト)。
(定員に達し次第締め切らせていただきます。)
 https://www.iges.or.jp/jp/events/202103006
4.その他
取材対応はありません。傍聴希望の場合、上記手続きに従ってお申し込み下さい。
参考
○IPBES
 IPBES(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Service:生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)は生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された政府間組織です。
 2021年2月1日現在、IPBESには137カ国が参加しており、事務局はドイツのボンに置かれています。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。
 IPBES ウェブサイト http://www.ipbes.net/
 環境省ウェブサイトhttp://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/ipbes/index.html
○地球規模生物多様性概況第5版
 地球規模生物多様性概況第5版(Global Biodiversity Outlook5:GBO5)は、生物多様性戦略計画2011-2020及び愛知目標の達成状況についての評価や、2050年ビジョンの達成に向けて必要な行動等をまとめた報告書で、生物多様性条約事務局が2020年9月15日に公表しました。報告書によれば、愛知目標の20項目のうち6項目は一部達成と評価したものの、完全に達成したものはありませんでした。
 生物多様性条約事務局ウェブサイト https://www.cbd.int/gbo5
 環境省ウェブサイト https://www.env.go.jp/press/108447.html

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性戦略推進室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8275
室長 中澤圭一 (内線 6480)
室長補佐 奥田青州 (内線 6481)
室長補佐 山田亨 (内線 6484)
主査 竹原真理 (内線 6489)

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