令和3年2月10日

 2月10日(現地時間同日)、ケニア共和国の首都ナイロビにおいて、我が方、堀江良一駐ケニア共和国日本国特命全権大使と先方アンナ・ムタバティ国連女性機関ケニア事務所長(Ms. Anna Mutavati, Country Director of the United Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Women (UN Women)in Kenya)との間で、無償資金協力「難民キャンプ及び受入コミュニティにおける女性の強靭性強化計画(UN Women連携)」(供与額4億8,500万円)に関する書簡の署名及び交換が行われました。

  1.  ケニアの難民キャンプや受入コミュニティで生活する人々は、アル・シャバーブによるテロ・暴力過激主義や旱魃・洪水といった自然災害等、複数の危機に瀕しており、とりわけ、紛争及び災害下の難民女性の保護及び強靱性強化が喫緊の課題となっています。
  2.  この協力は、UN Womenと連携し、ケニアに流入した難民を対象に、紛争予防・解決能力向上のための研修、職業訓練及び性的暴力被害者の保護強化等を実施することにより、ケニアにおける難民女性の自立とケニア社会の持続的安定化に寄与することを目的としたものです。
  3.  我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、難民・避難民の自立支援及び女性のエンパワーメントへの支援を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。

[参考] ケニア共和国基礎データ
ケニアの面積は約58万平方キロメートル(日本の約1.5倍)、人口は約5,139万人(2018年、世界銀行)、一人当たりの国民総所得(GNI)は1,620米ドル(2018年、世界銀行)。