令和3年1月29日

参加者映像

茂木外務大臣発言

茂木外務大臣発言

 1月29日、日本時間午後9時から約2時間30分、ギー・パルムラン・スイス大統領兼経済・教育・研究大臣(H.E. Mr. Guy Parmelin, President of the Swiss Confederation, Head of the Federal Department of Economic Affairs, Education and Research, Switzerland)がオンライン形式で主催するWTO非公式閣僚会合が行われ、日本からは、茂木敏充外務大臣、梶山弘志経済産業大臣及び野上浩太郎農林水産大臣が参加しました。

  1.  本会合は、毎年、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(通称ダボス会議)(於:スイス・ダボス)の機会にスイスが関係国を招待して開かれてきたもので、本年は1月25日から29日の「ダボスウィーク」において行われたものです。
  2.  今回の会合では、本年開催を予定している第12回WTO閣僚会合(MC12)での優先事項や漁業補助金交渉について議論が交わされ、喫緊の課題であるWTO改革に政治的弾みをつけることができました。
  3.  茂木外務大臣からは、MC12で具体的成果を上げるため、本年を通じて加盟国間の立場を埋めていくことを呼びかけ、日本として、以下の3点を強調しました。
    (1)新型コロナ危機を踏まえた貿易制限措置の要件に関するオタワグループ提案を各国が支持すべきこと。
    (2)電子商取引交渉に関し、高い規律に多くの国が参画できるよう、TPPや日米デジタル貿易協定、日英包括的経済連携協定の知見も共有しつつ、先進国・途上国が共にあらゆる努力を傾けること。
    (3)上級委員会の改革のための現実的な解決策を得るべく、全ての関係国が建設的な議論に参画していくべきこと。
  4.  また、茂木大臣を含む多くの閣僚から、これらの議論を進めるべく、WTO新事務局長を速やかに任命するよう訴える声が相次ぎました。
  5.  参加閣僚は、WTO改革の実現に向けて引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

[参考1]参加メンバー(30か国・機関)
スイス(議長国)、WTO事務局、アルゼンチン、豪州、ブラジル、カナダ、チャド、チリ、中国、エジプト、EU、インド、インドネシア、ジャマイカ、日本、カザフスタン、ケニア、韓国、モーリシャス、メキシコ、NZ、ノルウェー、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、タイ、トルコ、英国、米国

[参考2]過去のスイス主催WTO非公式閣僚会合への日本からの出席者(いずれも当時)
2020年:若宮健嗣外務副大臣、牧原秀樹経産副大臣、伊東良孝農水副大臣
2019年:世耕弘成経済産業大臣、辻清人外務政務官
2018年:薗浦健太郎外務副大臣、中川俊直経産政務官、矢倉克夫農水政務官