環境省・新着情報

令和3年1月29日

総合政策

(仮称)七ヶ宿長老風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和3年1月29日、環境省は、「(仮称)七ヶ宿長老風力発電事業環境影響評価準備書」(日立サステナブルエナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 本事業は、宮城県白石市及び刈田郡七ヶ宿町において、最大で出力23,000kWの風力発電所を設置するものである。 環境大臣意見では、(1)風車の影による生活環境への影響が生じる住居への事前説明を十分に実施することや、事後調査を実施し、環境影響が十分に低減できていないと判断された場合には、追加的な環境保全措置を講ずること、(2)専門家等からの助言も踏まえ、既存道路の活用、工事用・管理用道路の設置場所の見直し等により、自然度の高い植生の改変を回避又は極力低減すること等を求めている。

1.背景
   環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業  として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当  たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。   本件は、「(仮称)七ヶ宿長老風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産  業大臣に対して意見を提出するものである。   今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏ま  え、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

  ※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備と     して、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業     者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要
 ・事業者   日立サステナブルエナジー株式会社
 ・事業位置  宮城県白石市及び刈田郡七ヶ宿町(対象事業実施区域面積 約51.0ha)
 ・出力    最大23,000kW(4,200kW×6基)

3.環境大臣意見
 別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続
 【配慮書の手続】
  ・公表          平成30年4月10日~平成30年5月11日(住民意見34件※2)
  ・宮城県知事意見提出   平成30年6月22日
  ・環境大臣意見提出    平成30年6月22日
  ・経済産業大臣意見提出  平成30年7月5日

 【方法書の手続】
  ・縦覧          平成30年12月10日~平成31年1月9日(住民意見39件※2)
  ・福島県知事意見提出   平成31年3月27日
  ・宮城県知事意見提出   令和元年5月20日
  ・経済産業大臣勧告    令和元年6月3日

 【準備書の手続】
  ・縦覧          令和2年6月29日~令和2年7月28日(住民意見78件※2)
  ・宮城県知事意見提出   令和3年1月13日
  ・環境大臣意見提出    令和3年1月29日

※2 環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料

(別紙)「(仮称)七ヶ宿長老風力発電事業環境影響評価準備書」に対する環境大臣意見 [PDF 132 KB]

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8237
室長 木野修宏 (内線 6231)
室長補佐 豊村紳一郎 (内線 6233)
担当 佐藤希世 (内線 6253)

発信元サイトへ