令和3年1月26日

 1月26日(現地時間同日)、エチオピア連邦民主共和国の首都アディスアベバ市において、我が方、伊藤恭子駐エチオピア連邦民主共和国日本国特命全権大使と先方ヤスミン・ウハブラビ財務国務大臣(Mr. Yasmin Wohabrebbi, State Minister of Finance)との間で、供与額5億円の道路維持管理状況改善のための無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. エチオピアでは、道路舗装の劣化や損傷が深刻で交通事情が悪く、渋滞が恒常的に起きていますが、慢性的な外貨不足により道路の維持管理に必要なアスファルトの輸入が難しく、そのため損傷が激しい道路の補修ができず物流に支障をきたすなど、大きな問題となっています。
  2. 本計画は、エチオピアに対し道路維持管理に必要なアスファルトを供与し、過去に我が国が無償資金協力により整備した生活物資輸送道路のうち、多くの車両通行によって損傷した区間の補修に充てるものです。この協力により、同国における道路交通安全の向上、輸送効率の改善に伴う経済活性化、国民の社会サービスへのアクセスの改善を図ります。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
     

    [参考]エチオピア連邦民主共和国基礎データ
    エチオピアの面積は約109.7万平方キロメートル(日本の約3倍)、人口は約1億1,207万人(世界銀行、2019年)、一人当たりの国民総所得(GNI)は850米ドル(世界銀行、2019年)。