日時 令和3年1月19日(火曜日)10時51分~11時4分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)鳥インフルエンザ関係閣僚会議について
  • 吉川元大臣を巡る報道について
  • 外国家戦略特区諮問会議について

 

大臣

  本日、私から1点御報告がございます。本日、今シーズン3回目となります「鳥インフルエンザ関係閣僚会議」が開催をされました。今シーズンは、昨シーズンの発生が見られなかった西ヨーロッパや韓国においても多発しており、我が国においても、発生件数・殺処分数とも過去最大となっている状況です。本日の会議では、このような状況を踏まえまして、発生予防措置や発生後のまん延防止措置につきまして、引き続き関係府省が緊密に連携をして、政府一丸となって緊張感を持った対応を徹底していくことが確認をされました。私からは、これまでの国内外の発生状況、取組の実施を通じて確認された課題、今後の対応等について説明を申し上げ、関係閣僚の皆様とも改めて認識を共有したところであります。農林水産省としても、引き続き関係府省と緊密に連携をし、緊張感を持って対応してまいりたいと考えております。本日、私からは以上であります。

記者

  冒頭2点ありまして、アキタフーズの贈収賄事件に絡んでですね、2点あります。秋田被告と会食したとされている省幹部の皆さんの調査状況について、まず、どうなりましたでしょうか。

大臣

  御指摘のような報道があったことからですね、国家公務員倫理法上の観点から、事実関係を確認するよう指示をいたしました。報道を受け行った、職員からの聞き取りによりますと、2019年9月18日と、2018年10月4日に、吉川元大臣と、当時の生産局長、畜産部長や畜産部の関係課長が会食した際に、アキタフーズの関係者も同席していたことが確認をされました。これらの会食に出席した職員からは、政治家からの招きを受けて会食に出席したところ、その場にアキタフーズの関係者が同席していたと聞いております。また、出席した職員からは、会食の費用については、同席していた政治家の負担との認識だったと聞いております。国家公務員倫理規程においては、利害関係者の負担により、飲食を共にすることは禁じる一方で、職務に必要な意見交換や情報収集を積極的に行えるよう、利害関係者以外の第三者が費用を負担する場合には、利害関係者と飲食を共にすることができることとされています。いずれにしても、今後、国家公務員倫理審査会に指導をいただきながら、倫理法上の観点から調査を行って、その結果を踏まえ、しかるべき対応をとっていく考えであります。

記者

  もう1点がですね、鶏卵行政の公正性を検証するということで、第三者委員会の設置を先週公表されてましたけれども、そのメンバーとか設置時期についてはいかがでしょうか。

大臣

  吉川元農林水産大臣がアキタフーズからの収賄の容疑で起訴されたことの報道に関しまして、農林水産省としても、国民に疑念を持たれることがないように、今後の公判等に配慮しつつ、第三者による検証を開始することといたしました。具体的には、養鶏・鶏卵行政の公正性について検証するため、アニマルウェルフェアの国際基準策定過程、日本政策金融公庫の融資方針の決定過程の公正性等について調査を行い、その結果を取りまとめ、公表することとしたいと考えております。現在、委員は人選中でありまして、準備ができ次第、速やかに委員会を設置したいと考えております。

記者

  国家戦略特区について伺います。兵庫県養父市の特例について、2年間の延長と、来年度中にニーズや問題点を調査するという方針が決まりましたけれども、受け止めをお願いします。併せて、大臣の全国展開の可否についてのお考えをお聞かせいただければと思います。

大臣

  先日の国家戦略特区諮問会議におきまして、養父市で活用されている「法人農地取得事業」につきまして、特例措置の期限を2年間延長するということが決定されました。また、政府として、当該事業に関する特例制度のニーズと問題点の調査を、特区区域以外においても、来年度中に実施することとされたところであります。養父市によれば、今後も複数の企業が本特例措置を活用する可能性もあるとのことでありまして、今回の期限延長により、養父市の取組を応援するとともに、特例制度のニーズと問題点の調査について検討してまいりたいと考えております。また、全国展開についてでありますが、来年度中に実施する調査は全国展開を前提にするものではなく、あくまで特例制度のニーズと問題点の調査を実施し、その結果に基づいて調整をするということであります。

記者

  最初の質問であった会食の件で、もう少し詳しいことを教えてもらいたいんですけれども、2回の会食だったと思うんですが、それぞれ省側の出席者とですね、2回とも同じなのかということと、政治家の招きということだったんですが、同席した政治家の名前とですね、あと、アキタフーズ関係者ということですけど、そちらの名前を教えてもらいたいのと、出席者の詳細が一つですね。もう一つ、政治家の負担であれば、国家公務員倫理法の規定の違反にですね、当たらないのかどうか、大臣のお考えをお伺いしたいんですが。

大臣

  まずですね、2019年9月18日の会食の参加者でありますが、職員からの聞き取りによりますと、水田生産局長、渡邊畜産部長、当時の伏見畜産企画課長、犬飼畜産振興課長、当時の望月食肉鶏卵課長が出席したと聞いております。また、この場には当時の西川内閣官房参与、河井克行議員も出席したと聞いております。また、2018年10月4日の会食の参加者でありますが、職員からの聞き取りによりますと、この日の会食には、当時の枝元生産局長、当時の富田畜産部長、当時の伏見畜産振興課長、当時の望月食肉鶏卵課長が出席したと聞いています。この場には、河井克行議員も出席したと聞いております。国家公務員倫理規程におきましては、利害関係者の負担により、飲食を共にすることは禁じる一方で、職務に必要な意見交換や情報収集を積極的に行えるように、利害関係者以外の第三者が費用負担する場合には、利害関係者と飲食を共にすることができるとされております。これを踏まえると、アキタフーズのような利害関係者が同席する会食に職員が参加すること自体は、国家公務員倫理法上で禁じられているものではないと考えますが、国家公務員倫理審査会の指導をいただきながら、倫理法上の観点から調査を行って、その結果を踏まえて、しかるべき対応をとっていく考えであります。

記者

  すいません、お聞きしたかったのはですね、当時、出席者の方がですね、役人の方が、政治家の負担だったというふうに認識されて御出席されたという、最初、御説明だったと思うんですけど、その政治家、ちょっと詳細に、1回目、2回目のそれぞれ政治家の負担というのが、西川さんと河井さんが同席した時は、じゃあどちらの負担だという認識だったのかということと、もう1回は河井さんだったので、河井さんの負担だったという認識だったのかなと思うんですが、そのこと自体については、政治家の負担で、会食にですね、同席するということ自体に問題があったか、なかったか、大臣がどうお考えかというのをお聞きしたかったんです。もう1点は、アキタフーズ関係者ですけど、その名前も分かれば教えてください。

大臣

  アキタフーズ関係者はですね、アキタフーズの代表と、アキタフーズの方がもう1名ということであります。負担等々ですね、詳細につきましては、事務方から、お答えできる部分があれば、詳細については、お答えさせていただければというふうに思っております。政治家の負担についてということでありますが、その負担につきましての認識は、今、申し上げたとおりであります。

記者

  今のちょっと関連なんですけれども、政治家さんの方は、吉川元大臣の方も出席ということでよかったんでしょうか。

大臣

  そうです。

記者

  2回とも。

大臣

  はい。

記者

  費用負担されたというのは、どの方が負担されたんでしょうか。

大臣

  その2回の会食でどのような費用の負担というのは、事務方から、もし、お問い合わせいただければ、答えさせていただきたいと思います。ちょっと、詳細がこちらにありません。

記者

  その政治家さんの負担だと思ってたというのは、支払っているのを見たっていうことなんでしょうか。

大臣

  その件につきましても、詳細については、ちょっと今、手元にありませんので、お問い合せいただければと思います。

記者

  今の関係なんですけれども、今回の職員の会食の調査というのは、その2回の期間に絞られているのか、それとも、それ以外のものもやっているのか、ちょっとそのあたりの詳細の部分をですね、聞かせていただけますか。

大臣

  今回の聞き取りはですね、取り急ぎ行ったものでありまして、他にアキタフーズ関係者と職員が同席した会食がなかったかどうかについては、国家公務員倫理審査会に指導いただきながら、今後しっかりと調査してまいりたいと考えております。

記者

  調査を始めたのはいつからになりますか。

大臣

  これはですね、1月7日に報道を受けてですね、説明を受けた際に報告があった訳でありまして、そこで調査を、聞き取りをですね、するように指示をしたということであります。

記者

  改めてなんですけれども、その調査を始める以前にですね、政策がですね、歪められたということはないという説明があったと思うんですけれども、それの根拠は何だったのかというのを、改めて聞かせていただいてもいいですか。

大臣

  御指摘の農業政策の判断につきましては、これまでも申し上げてまいりましたが、アニマルウェルフェアに関するOIEへのコメントについては、その検討に当たっては、養鶏の生産者団体・消費者団体や、学識経験者等多くの方から出された意見を踏まえてコメント等を提出していることなどですね、当省の進め方については妥当なものであったと、これまでも申し上げたところでありますが、いずれにせよ、養鶏・鶏卵行政の公正性については、今後の公判の影響等についても十分配慮しつつ、検証を進めてまいります。

報道官

  他によろしいでしょうか。では、以上で終了します。ありがとうございました。

以上