令和3年1月18日
農林水産省

~令和2年度6次産業化アワード受賞者の決定~

6次産業化推進協議会は農林水産省とともに、令和2年度6次産業化アワードの各賞の受賞者を決定しましたのでお知らせいたします。また、表彰式は令和3年2月12日(金曜日)にリモート形式で開催されます。

1.6次産業化アワード表彰の概要

6次産業化推進協議会は、6次産業化のさらなる推進に向けて、6次産業化の取組事例を全国から広く募集し、地域活性化や事業の新規性・発展性等の観点で特に優れた事例を表彰します。

2.各賞の受賞者について

農林水産大臣賞(1点)

・有限会社 シュシュ(長崎県大村市)
自社で、ぶどう、梨、いちごの生産・加工を行うとともに、約200戸の生産者を抱える直売所を経営。また、地域生産者の加工を受託することにより地域の6次産業化を促進するほか、結婚式も行えるレストランを運営。耕作放棄地の再生や、体験工房、農業塾、食育にも取り組み、地域のプラットフォームとして地域農業に貢献。

食料産業局長賞(5点)

・農業生産法人 株式会社 ミヤモトオレンジガーデン(愛媛県八幡浜市)
農場全体で、GLOBALG.A.P.ASIAGAP認証を取得するとともに、他の生産者が低価で使用可能な「GAP認証取得支援システム」を開発。教育機関へシステムの無償提供を行い、GAP取得のノウハウやICTを活用したスマート農業の普及に貢献。また、みかんを使用したジュースやゼリーに加えて、オリジナル調味料の塩みかんなど、新商品開発も積極的に実施。

・有限会社 きたもっく(群馬県長野原町)
広葉樹の計画伐採を行い、建築材や家具材を加工、木質エネルギーの利用促進、宿泊施設や住居への薪ストーブ設置や地産蜂蜜を使用した加工品の販売など、地域の資源を観光宿泊事業と連携することで高付加価値化を実現。
多面的な地域資源活用事業の展開で移住者の増加に寄与。

・有限会社 ふくどめ小牧場(鹿児島県鹿屋市)
希少種の「サドルバック」と自社交配して誕生した「幸福豚」を育成。取締役がドイツ留学の際に食肉加工のドイツ国家資格マイスターを取得し、高い加工技術により差別化された商品を展開。地域では、養豚で排出される糞尿の堆肥化による地域農業者との耕畜連携も実施。

・合同会社 ねっか(福島県只見町)
農家5軒が協力し、米焼酎製造会社を設立。日本酒の吟醸作りの技術を用い、不可能と言われていた吟醸香の香り高い米焼酎の開発に成功するとともに、日本初の全量自社米のみでの米焼酎製造に成功。JGAP認証を取得した自社圃場で生産から醸造までの一貫製造は日本で唯一。香港、イギリス、オーストラリアへの輸出も展開予定。

・株式会社 沖縄UKAMI養蚕(沖縄県今帰仁村)
一般的な蚕とは別種の「沖縄産エリ蚕」を大規模養蚕し、繭を加工・販売。100%天然の沖縄産エリ蚕シルクは豊富なナチュラル・ナノポーラス※を有しており、世界的な需要に対応。観光資源として、インバウンドの拡大に寄与。
※多孔質(スポンジ状の穴が空いている)構造により、多孔質体により油分、水分が整えられ、一般的なシルクとは差別化された機能性が発揮される。

奨励賞(2点)

・有限会社 サポートいび(岐阜県池田町)
サツマイモを苗から自社生産し、キュアリング処理と長期貯蔵により均一な品質と高糖度化に成功。
水田転作で排水対策と土壌改良技術の導入により低コストでの安定生産体制を確立し、さらに、生産拡大により地域の耕作放棄地解消にも寄与。

・株式会社 はすみファーム(長野県東御市)
耕作放棄地を借り受け、約2.6haの農地で醸造用ブドウを生産するとともに、自社以外の県内産ブドウやリンゴも使用し、ワイン及びシードルを製造。ワイナリーに併設したショップや隣町のアンテナショップで農産物加工品等を直売。SNSによるPRや1年を通じてブドウ栽培、ワイン造り体験が行えるプログラム(「グロワーズクラブ」)を展開し、交流を促進。

学生賞(1点)

・農業生産法人 株式会社 ミヤモトオレンジガーデン(愛媛県八幡浜市)
(食料産業局長賞と併せて受賞)
学生の視点から農業経営、6次産業化の取組を評価してもらい、若者への6次産業化の浸透にいたる糸口を得ることや、農林漁業者が、若者の嗜好、就職先としてどのような経営が望まれるかなどのヒントを見つけることを目的に、今年度新設。今年度の審査は東京農業大学 国際食料情報学部 農業経済研究室に審査協力を得た。

3.表彰式の開催日時、場所及び開催方法


日時:令和3年2月12日(金曜日)
開会/13時00分~
閉会/17時00分
会場:神田明神ホール(東京都千代田区外神田2-16-2)からリモート形式による表彰式を配信。
当日アクセス先URL:https://youtu.be/szBlRz57p3Y
YouTubeを使用する予定です。パソコンでもスマートフォンでもアクセス可能です。

※本表彰に関する詳細やお問合せは、以下の外部リンクをご参照ください。
https://www.e-toroku.jp/6jika_r02/(外部サイト)

閉会後30分間受賞者等への取材時間を設けております。報道関係者で取材を希望される方は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、必ず事前登録をお願いいたします。事前登録は下記メールアドレス宛てに申込をお願いいたします。
申込先メールアドレス:6jika-gpa-rj170016@jp.nomura.com
取材に当たっては現地担当者の指示に従ってください。

お問合せ先

食料産業局産業連携課

担当者:宇野、石川
代表:03-3502-8111(内線4306)
ダイヤルイン:03-3502-8246
FAX番号:03-6744-7175