令和3年1月15日

 1月15日(現地時間同日)、マダガスカル共和国の首都アンタナナリボにおいて、我が方、樋口義広駐マダガスカル共和国日本国特命全権大使と先方テヒンジャザナリヴェル・ジャクバ・A・S・オリヴァ外務大臣(H.E. Mr. TEHINDRAZANARIVELO Djacoba A.S.Oliva, Minister of Foreign Affairs)との間で、供与額5億円の海上保安能力強化のための無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. マダガスカルは、鉱物、石油、水産資源に恵まれた国内市場の潜在性に加え、アジアとアフリカとの間の主要な海洋航路上にあるなど、「自由で開かれたインド太平洋」を実現するために最も重要な国の一つですが、近年、貴重な漁業資源が消失しており、違法操業船の取り締まりが急務となっています。
  2. この協力は、マダガスカル政府に対し、海上保安機材(警備用高速ボート)を供与することを通じて、同国の海上保安能力が強化され、同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。また、我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、アフリカにおけるブルーエコノミーの発展を支援する旨表明しており、本計画は同表明を具体化するものです。

[参考]マダガスカル共和国基礎データ
 マダガスカル共和国の面積は約58.7万平方キロメートル(日本の約1.6倍)、人口は約2,697万人(2019年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は520米ドル(2019年、世界銀行)。