令和3年1月15日

 1月15日、船越健裕外務省アジア大洋州局長は、金丁漢(キム・ジョンハン)韓国外交部アジア太平洋局長との間で、テレビ会議形式により、日韓局長協議を実施しました。

  1. 今次協議は、元慰安婦等が日本国政府に対して提起した韓国ソウル中央地方裁判所における訴訟に係る1月8日の判決に関し、同9日に行われた日韓外相電話会談の結果を踏まえ、両国の外交当局間において意思疎通を行ってきており、その一環として実施されたものです。
  2. 同協議において、我が方からは、同判決に対する我が国の立場を改めて伝え、韓国側が国家として国際法違反を是正するために適切な措置を講じることを改めて強く求めました。これに対し、韓国側からは、韓国側の立場に基づく説明があり、両局長は、本件に関して率直な意見交換を行いました。
  3. また、旧朝鮮半島出身労働者問題については、我が方から、仮に現金化に至ることになれば日韓関係にとって極めて深刻な状況を招くことは明らかであり絶対に避けなければならないとの立場を繰り返し伝えた上で、改めて韓国側に対し、日本側にとって受入れ可能な解決策を早期に示すよう強く求めました。
  4. この他、日韓双方の関心の高い事項についてもお互いの立場に基づく率直な意見交換が行われ、両局長は、今後とも、外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致しました。