総務省・新着情報

会見発言記事
武田総務大臣閣議後記者会見の概要
令和3年1月12日

冒頭発言

  おはようございます。
  今日は、私の方からは特段ありません。

質疑応答

雪害への対応

問:
  この週末、北日本などで大変大雪となりました。被害も様々出ていますけれども、それに対する総務省の対応と、豪雪で除雪費用が結構かさんでいる自治体もあると聞いておりますが、市町村への対応策をお伺いします。
答:
  まず、お亡くなりになられた方々に対してご冥福をお祈りしたいと思います。また、除雪等の事故により怪我をされた方がおられると聞いています。お見舞いを申し上げたいと存じます。
  消防庁の災害対策本部では、24時間体制で地方自治体、消防本部から被害情報を収集し、関係省庁と連携し、被災団体への支援を行ってまいりました。北陸自動車道などの大量の車両滞留では、地元消防本部が体調不良者を救急搬送したほか、消防庁から関係県への助言を行い、立ち往生車両への物資配給、ドライバー避難に備えた宿泊先確保などがなされたところであります。
  引き続き、雪害に備えた被害状況の速やかな把握、広域的な消防応援体制の確保に努めてまいりたいと思います。
  通信関係についてですが、現在、富山県氷見市の孤立地区において、一部の携帯電話の支障が出ております。除雪や倒木処理などの道路啓開状況を踏まえつつ、早期の復旧に向け、氷見市や通信事業者と連携してしっかりと取り組んで参りたいと考えております。
  こうした消防や通信関係の取組に加え、今後も続く大雪の季節に対して、各地方総合通信局及び関係事業者に対し、降雪災害への対応準備及びプッシュ型による地方自治体への積極的な機器の貸出の実施を依頼しているところであります。
  また、地方自治体の除排雪経費についてですが、実態を的確に把握しまして、適切に地方財政措置することで、地方自治体の財政運営に支障が生じないよう対応してまいりたいと考えております。
  こうした取組を組み合わせることによって、被災された方々の安心・安全を十分に確保できるよう、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

東京一極集中の是正

問:
  東京一極集中是正のことでお伺いします。東京都の転出超過が昨年7月以降5か月連続で続いていますが、総務省の一極集中是正加速に向けた取組を教えてください。
答:
  今、コロナ禍において、特殊な状況の中でそうした傾向が出ている部分もあるわけですけれども、コロナ禍でなくても、東京一極集中は長年にわたる日本の懸案事項であります。
  資源や人材をいかに地域に分散していくかということは、大きなテーマになってくるわけですけども、地方が、暮らしやすい環境をしっかりと整備していくことも重要だと思います。これは、教育の場、学校、病院、生活インフラ、交通インフラなど、様々な生活するのに暮らしやすい地方をいかに創造していくかということが、東京一極集中を分散型に変えられる一番の近道ではないかと考えております。
  生活費が安価な環境の中で、そして快適に、また安全に、そして充実した生活を地方ができる地方づくりを進めるために、我々としても取り組んでいかなくてはならないわけですけども、ご承知のように、地域おこし協力隊にインターン制度を創設するなど、関係人口の創出等に努めてまいってきたわけですけども、これをさらに充実させていくのと、光ファィバ、これはテレワーク等については必要不可欠になってくるわけであって、補正予算などによって思い切った対策を講じておりますけれども、全ての地域での基盤整備を整えていきたいと考えております。
  生活環境の利便性の格差を中央と地方で是正することによって、かなり分散型の社会形成は達成できるのではないかと思っておりますので、今後ともしっかりと取り組んでまいりたいと考えています。

NHKのインターネット活用業務

問:
  NHKのネット活用事業費について伺います。本日、電波監理審議会においてNHKの変更案が諮問されていると思いますが、改めて、事業費について大臣のお考えを教えてください。
答:
  本日10時から開催される予定になっています電監審ですけれども、インターネット活用業務については、「費用の上限を定めるとともに、真に抑制的なものとなるよう期待する」と今日まで述べてまいりました。
  昨年11月、NHKからの認可申請におきまして、「年額200億円」という上限自体は明確にされたと受けとめております。
  しかし、総務省としては、真に抑制的なものであることが必要と考えており、実際の費用が、今般、NHKが示した「見通し額」を上回らないように努めることなど、必要な条件を付した上で認可することとしたい旨、審議会に審議をお願いしているところであります。
  また、パブリックコメントでも大きな反対はなかったところであり、審議会で適当とされれば、速やかに認可することとしたいと考えております。

問:
 ほか、ありますか。無ければ、これで終わりにします。ありがとうございました。

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