英国から空港に到着した乗客で、検疫により確認された新型コロナウイルスの患者等について、国立感染症研究所で検査したところ、本日(12/25)、英国において報告された変異した新型コロナウイルス感染症(変異株)が検出されました。英国と同様の新型コロナウイルス感染症の変異株が空港検疫で確認されたのは初めてです。
 英国において報告された変異した新型コロナウイルスについては、令和2年12月21日、WHOにおいて、英国調査によると従来よりも最大70%感染しやすい可能性があること、この変異株によって重症度、抗体反応、ワクチンの有効性に何らかの影響を与えることを示唆する証拠はないこと等の見解が公表[1]されています。また、国立感染症研究所においても見解[2]がまとめられておりますのでご参照下さい。
 厚生労働省としては、引き続き、各国政府やWHO、専門家等とも連携しつつ、諸外国の感染状況を注視しながら、機動的な感染拡大防止対策に努めてまいります。
 また、報道機関各位におかれましては、ご本人やご家族などが特定されないよう、個人情報保護にご配慮下さい。

 

[1] SARS-CoV-2 Variant ? United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
https://www.who.int/csr/don/21-december-2020-sars-cov2-variant-united-kingdom/en/
[2]英国における新規変異株(VUI-202012/01)の検出について (第1報)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10074-covid19-27.html

【新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生状況】

No 対応
到着日
年代 性別 行動歴 症状・経過
羽田
12/18
10代 男性 英国 無症状
 
羽田
12/20
60代 男性 英国 倦怠感
関空
12/21
40代 男性 英国 無症状
関空
12/21
40代 女性 英国 無症状
 
関空
12/21
10才未満 男性 英国 無症状