2020年12月21日

JISは、鉱工業品、データ、サービスの品質、性能や試験方法などを定めた国家規格であり、社会的環境の変化に対応して、制定・改正しています。また、社会的に関心の高い重要な制定や改正を月に1回紹介しています。

1.今回のJIS規格制定・改正内容

今回は、17件の制定及び30件の改正を行いました。なお、令和元年7月の法改正により、日本産業標準調査会(JISC)の審議を経ずに制定等することができる認定産業標準作成機関である一般財団法人日本規格協会及び一般社団法人日本鉄鋼連盟がJIS案を作成した2件の制定及び12件の改正が含まれています(資料1)。中でも、以下のJISの制定は特に重要です。

○子どもの安全に配慮したチェストに関するJISの制定

子どもが家庭内の収納家具の引出しに乗り上げるなどによって収納家具が転倒し、事故に巻き込まれるケースが後を絶ちません。このような状況を踏まえ、収納家具の一つであるチェスト※ の安定性やその試験方法、消費者に対する使用時に安全上留意すべき事項などの情報提供方法を標準化し、JIS S1211として制定しました。

この規格の制定によって、チェストの安全性の向上、転倒リスク低減の促進などが期待できます。

※収納家具のうち、主に衣類を収納する引出しだけのたんすをチェストと定義して、このJISの対象製品としました。

( イラスト:平成29年11月10日消費者庁 News Release )

2.JIS(日本産業規格)とは

JIS(Japanese Industrial Standards)は、製品、データ、サービスなどの種類や品質、それらを確認する試験方法又は評価方法や、要求される規格値などを定めており、例えば、生産者、サービスの提供者、使用者・消費者などが安心して品質が良い製品を入手したり、サービスの提供を受けることができるために用いられています。

経済産業省では、技術の進歩や、社会的環境の変化等、必要に応じて、JISを制定・改正しています。

JISについて、詳しくは、下記のサイトを御覧ください。
日本産業標準調査会ホームページ外部リンク
経産省ホームページ標準化・認証外部リンク

JISの閲覧は、下記のサイトより検索ください。
JIS検索外部リンク

3.過去のニュースリリース

日本産業規格(JIS)制定・改正関連のリリースはこちらを御覧ください。

4.各規格のお問い合わせ先について

公示された各規格の詳細について、お問い合わせになる場合は、資料1に記載された担当課(1.○は、国際標準課)に極力メールにてお問い合わせください。その際は、御氏名、所属(企業等からの問い合わせの場合)、連絡先を明記していただくようお願いします。

関連資料

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    産業技術環境局基準認証広報室長 齋藤
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    電話:03-3501-1511(内線3421~2)
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