令和2年12月17日

(写真1)アダムズ英外務・英連邦・開発省閣外大臣とのテレビ会談で発言する宇都外務副大臣

(写真2)宇都外務副大臣とアダムズ英外務・英連邦・開発省閣外大臣とのテレビ会談の様子

 12月17日、午後6時から約45分間、宇都隆史外務副大臣は、ナイジェル・アダムズ英外務・英連邦・開発省閣外大臣(アジア担当)(Mr. Nigel Adams MP, Minister of State (Minister for Asia) at the Foreign, Commonwealth and Development Office)とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、宇都副大臣から、初の会談を実施でき喜ばしい、日英関係強化のために協力していきたい旨述べました。これに対し、アダムズ閣外大臣から、強固な日英関係の更なる進展に向けて共に取り組みたいとの応答がありました。
  2. 宇都副大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のため、更なる安保・防衛協力を推進したいと述べたほか、両国において議会手続が完了した日英包括的経済連携協定は、両国が自由貿易を推進するという力強いメッセージを世界に発信するものであり喜ばしい、また英国のTPP11加入の関心を歓迎する旨述べました。これに対し、アダムズ閣外大臣は日英包括的経済連携協定は日英にとって重要な協定であり、自由貿易を共に推進していきたいと述べました。
  3. アダムズ閣外大臣から、英EU間の将来関係交渉の結果が日系企業に大きな影響を及ぼし得ることをよく理解していると述べたのに対し、宇都副大臣から、英国を含む欧州で経済活動を展開する日系企業に大きな影響を及ぼし得るものとして注視しており、引き続きしかるべき対応をとることを期待すると述べました。
  4. アダムズ閣外大臣から、菅総理大臣が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする、「カーボン・ニュートラル」を目指すことを宣言したことを高く評価すると述べたのに対し、宇都副大臣から、来年気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)をホストする英国と気候変動対策で一層連携していきたい旨述べました。
  5. 両者は、拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする地域情勢についても意見交換を行い、新型コロナへの対応を始めとする国際保健やその他様々な分野において国際場裡で日英両国が緊密に協力していくしていくことで一致しました。