2020年12月14日

経済産業省が後援する第2回自動運転AIチャレンジ(自動車技術会主催)について、12月12日にオンラインで決勝戦の結果発表及び表彰式が行われました。決勝戦の結果についてはシミュレーションによるレース形式で発表されました。

今後の自動車業界を牽引するAI・IT技術者の発掘育成のため、経済産業省として引き続きこれらの取組を支援していきます。

1.第2回自動運転AIチャレンジの開催の背景

自動走行技術の実用化が進展する中、制御系のみならず、知能系・情報系・セキュリティ系等の幅広い分野において、AI・IT人材の必要性が高まっていることを踏まえ、経済産業省は、自動走行ビジネス検討会の下、自動走行分野における人材戦略の取組を推進しています。

  1. トップ人材(AI等)の確保・育成

  2. ボリュームゾーンでの自動走行×ITの人材エコシステム構築

  3. グローバル化を意識したエコシステム構築

このうち、トップ人材(AI等)の確保・育成に向けた取組の一つとして、2019年度より自動運転AIチャレンジを開催しているところです。
2020年度は、昨年度より更に企画・規模を拡充して第2回を開催しました。

2.第2回自動運転AIチャレンジオンライン決勝戦

決勝戦は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、実車競技を中止、事前に参加者から提出されたプログラムを用いて、オンラインシミュレーションで実施することとなりました。

経済産業省主催第2回AIエッジコンテスト上位チーム、および自動車技術会主催オンラインシミュレーション予選通過チームから、計12チームが参加しました。

(チーム内訳:学生1チーム、社会人9チーム、社会人と学生の混合2チーム)

オンライン決勝戦の実施方法

参加者が課題に応じてプログラミングを行い、決められた期間(2020年9月23日~11月6日)にプログラムを提出しました。参加者から提出されたプログラムを用いて、主催者がオンラインシミュレーションでの自動運転車のレースを行いました。

競技概要

コロナ禍でフードデリバリーサービスの需要が急増する中、物流効率化の観点からも実現が期待されている自動運転車での飲食品の配達を想定しました。自動運転車でいくつかの課題をクリアしながら、注文品を損なうことなく「迅速」「丁寧」に届けるというタスクについて、オンライン上のシミュレータで優劣を競いました。

競技イメージ

設定したコースをシミュレーション上で走行し、ゴールまでのタイムにより順位を決定しました。ただし、単なるタイムアタックだけではなく、「制限速度を守る」「歩行者・車・障害物に接触しない」「歩道に乗り上げない」などの交通ルールの遵守が必須であり、これに違反した場合は失格となります。

3.第2回自動運転AIチャレンジ決勝戦の結果発表及びオンライン表彰式

12月12日、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、完全オンラインで第2回自動運転AIチャレンジ決勝戦の結果発表および表彰式が行われました。決勝戦の結果についてはシミュレーションによるレース形式で発表されました。上位入賞チームは下記のとおりです。

最優秀賞・経済産業省製造産業局長賞

受賞チーム

gatti

メンバー

坂本 伸、宇井 健一(株式会社NTTデータオートモビリジェンス研究所)

優秀賞・日本自動車工業会会長賞

受賞チーム

Shallow Learners

メンバー

中川 博憲、堀内 義雅、郡山 博輝(トヨタ自動車株式会社)

3位入賞

受賞チーム

tomo123

メンバー

中垣 友宏(サン電子株式会社)

参考

後日、オンライン決勝戦結果及びオンライン表彰式の模様(動画)を、自動車技術会のホームページにて公開予定です。

担当

製造産業局 自動車課 ITS・自動走行推進室
担当室長:植木(担当:山本、竹馬、久留島)

電話:03-3501-1511(内線3831)
03-3501-1618(直通)
03-3501-6691(FAX)

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