令和2年12月13日

モーリシャス共和国に対する防災能力の向上のための支援(無償資金協力)

 12月13日(現地時間同日)、モーリシャス共和国のヴァコア・フェニックス市において、現地を訪問中の我が方、茂木敏充外務大臣と先方ナンドクマール・ボダ外務・地域統合・国際貿易大臣(Honourable Mr. Nandcoomar Bodha, GCSK, MP, Minister of Foreign Affairs, Regional Integration and International Trade of the Republic of Mauritius)との間で、モーリシャスに対する防災関連機材の供与にかかる支援(無償資金協力「経済社会開発計画」【供与額:6.00億円】)に関する書簡の交換が行われました。

  1.  モーリシャスは、インド洋の要衝に位置し、世界の海上交通の大動脈に面する海洋・民主主義国家として「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で最も重要な国の一つですが、海面上昇やサイクロン等、気候変動等による自然災害の影響を受けやすい小島嶼国であるため、気候変動対策・防災が課題となっています。
  2.  本計画により、モーリシャスに対し、防災関連機材(土砂試験機材、各種観測装置、災害警報機材等)を供与することを通じて、同国の防災能力の強化・向上に寄与することが期待されます。
  3.  本年8月にモーリシャスで発生した油流出事故は、モーリシャスの環境や経済に甚大な被害を及ぼしており、日本として、幅広い分野で、これまでに無い規模で協力していく旨ジャグナット首相やボダ外相に伝えたところです。また、我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、災害に強い社会づくりに取り組むことを表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。

[参考]モーリシャス共和国基礎データ
モーリシャス共和国の面積は約2,040平方キロメートル、人口は約126.5万人(2018年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は12,050米ドル(2018年、世界銀行)。