令和2年12月7日
農林水産省

本日、広島県三原市の採卵鶏農場において、家畜伝染病である高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜(今シーズン国内17例目)が確認されたことを受け、農林水産省は、「農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部」を持ち回りで開催しました。また、広島県との緊密な連携を図るため、池田農林水産大臣政務官を広島県に派遣し、本日18時00分から「農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部」を開催し、池田農林水産大臣政務官からの広島県における防疫状況に関する報告等を踏まえ、今後の対応について確認いたしました。

1.農場の概要

所在地:広島県 三原市
飼養状況:採卵鶏(約8.1万羽)
疫学関連農場(採卵鶏:約5.3万羽)

2.経過

(1)12月6日、広島県は死亡鶏が増加した旨の通報を受けて、当該農場に対し移動の自粛を要請するとともに農場への立入検査を実施。
(2)同日、当該鶏についてインフルエンザ簡易検査を実施し陽性。
(3)本日、当該鶏について遺伝子検査を実施した結果、H5亜型であり、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜であることを確認。
(4)同日、「農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部」を持ち回りで開催するとともに、池田大臣農林水産大臣政務官を広島県に派遣。
(5)同日、「農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部」を開催し、池田農林水産大臣政務官からの広島県における防疫状況に関する報告等を踏まえ、今後の対応について確認。

3.農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部開催の結果概要

本日、広島県三原市の採卵鶏農場において、家畜伝染病である高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されたことを受け、農林水産省は、「農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部」を持ち回り開催し、池田農林水産大臣政務官を広島県に派遣しました。その後「農林水産省鳥インフルエンザ防疫対策本部」を開催し、池田農林水産大臣政務官からの広島県における防疫状況に関する報告等を踏まえ、今後の対応について確認いたしました。 同対策本部において、大臣から下記の通り指示があったところ、農林水産省としては、家きん飼養農場における飼養衛生管理者による遵守状況の自主点検と都道府県から農林水産省への結果報告について通知しました。

                     記
今シーズンにおいては、世界的にも高病原性鳥インフルエンザの発生が続いており、国内でも野鳥の糞便等からウイルスの確認が相次いでいる状況にある。 今後も渡り鳥のシーズンが続くことから、現場の関係者の方々には、全国どこであっても高病原性鳥インフルエンザが発生するリスクがあるとの現状認識のもと、飼養衛生管理を徹底していただきたい。 飼養衛生管理の徹底を図るため、新たな指示として、各都道府県には、確実に各家きん農場の飼養衛生管理者と連絡をとり、飼養衛生管理基準に掲げる以下の事項の遵守状況を飼養衛生管理者自ら点検していただくこととし、その結果について、都道府県から農林水産省に報告する旨通知する。
1.衛生管理区域に立ち入る者の手指消毒等(項目13)
2.衛生管理区域専用の衣服及び靴の設置並びに使用(項目14)
3.衛生管理区域に立ち入る車両の消毒等(項目15)
4.家きん舎に立ち入る者の手指消毒等(項目20)
5.家きん舎ごとの専用の靴の設置及び使用(項目21)
6.野生動物の侵入防止のためのネット等の設置、点検及び修繕(項目24)
7.ねずみ及び害虫の駆除(項目26)

4.その他

(1)我が国の現状において、家きんの肉や卵を食べることにより、ヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はないと考えています。
https://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_infl_ah7n9.html(外部リンク)
(2)現場での取材は、本病のまん延を引き起こすおそれがあること、農家の方のプライバシーを侵害しかねないことから、厳に慎むよう御協力をお願いいたします。 特に、ヘリコプターやドローンを使用しての取材は防疫作業の妨げとなるため、厳に慎むようお願いいたします。
(3)今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、生産者等の関係者や消費者は根拠のない噂などにより混乱することがないよう、御協力をお願いいたします。

5.参考

「家きん飼養農場における飼養衛生管理基準の遵守指導の徹底について」(PDF : 275KB)

お問合せ先

消費・安全局動物衛生課

担当者:星野、下平
代表:03-3502-8111(内線4581)
ダイヤルイン:03-3502-5994
FAX番号:03-3502-3385