(令和2年12月1日(火)8:39~8:45 於)衆議院分館3階第16委員室前)

1.発言要旨

  冒頭発言なし

 

2.質疑応答

(問)先日、復興庁の調査で双葉町と富岡町の住民の5、6割が戻らないという意向を示したという調査が発表されましたが、それに関しての受けとめをお願いいたします。

(答)生活環境がまだ十分整備されていないといったことなどがあるのではないかなと思います。今、復興庁としてもできる限り、戻って来られるように、そのために必要な生活環境の整備に力を入れていますけど、さらに一層、こういった面に力を入れていきたいなと思います。

(問)大臣は先週の金曜日に生活再建支援拠点東北地区のブロック会議に出席されたかと思いますが、各地区で、いわゆる避難されている方々を支援する立場の皆さんと直接意見を交わされて、どのように受けとめられましたか。あと、あわせて、復興庁としてそういった団体にどのように支援していきたい考えでいらっしゃいますか。

(答)まず、NPOの皆さんが、全国でそうした避難された方々のお世話ということで一生懸命頑張ってくれていることは大変に心強い限りで、これからも、是非、よろしくお願いしたいと思います。

 ただ、まだこれは正しいかどうかわかりませんけど、私がちょっと伺った限りでは、NPOの方がいろいろ頑張ってくださっているんですけれども、横の連絡というのがあまりないのではないかなと。横の連絡というのは、それぞれの地域では、例えばひとりになった人を助けるためのいろんな高齢者クラブだとか、社会福祉協議会とか、あるいは民生委員、児童委員、もっと言えば町会とか自治会とかいろんな組織があって、そしてそれとは別に市町村役場とか市役所とか、そういったところもあるわけですけれども、そういったところとの横の連絡がなされていないのではないかなと。せっかくそういった仕事をやっていただいているわけですから、地域でいろいろとボランティアで活動しておられる方がいっぱいおられますので、そういった方々と連絡をとられてやられれば、もっと効率がよいというか、もっといい仕事ができるのではないかなと、これは私の感じです。

ですから、この辺を実際に今度は支援を受けておられる方のお話を伺って、それで今後、どうしたらいいかということを検討していきたいということで考えております。NPOの皆さんには、引き続き、是非、頑張ってもらいたいなと思います。

(問)会期末ですけど、ようやく復興特別委員会が今日衆院で、明日参院で開かれることになりましたけれども、大臣としてはどのような課題の議論を深めたいとお考えでしょうか。

(答)いろんな課題がありますけれども、国民の皆さんに、この復興の問題というのを是非知ってもらいたいなと、そのことをできる限りこの審議を通じて訴えたいと思います。いずれにしましても、気を引き締めて、問題のないようにしっかりやりたいと思います。

 この問題が10年になりますけど、全国でまだ問題がいろいろ残っているということも必ずしも知られていないのではないかなということも含めて、そういった実態もしっかり訴えていきたいなと思います。

(問)風化が進んでいるという。

(答)そういうことです。風化と、あともう1つ、風評ですね。風評の問題もできるだけ訴えていきたいと。

(問)昨日、国際教育研究拠点の現在検討中の案というのが復興推進委員会で示されましたけれども、年内の成案作りについて、今、大臣として成案を作るにあたって、どのあたりが今課題になっているところだと。

(問)課題というのは特にありません。ともかくいいものを作りたいと。ですから、そのための案を今、急がせているところでございまして、今日も(衆議院東日本大震災復興特別)委員会で聞かれれば言うつもりですけれども、ともかく今度の教育研究拠点は、福島の人にとって本当に誇りに思えるような、それで、福島の人たちにとってプラスになるものでなければならない。それだけでは絶対だめで、要するにそれは日本にとっても、学問のレベル、研究のレベルを上げる、そして日本にとっても宝となるような施設でなければならない。もっと言えば、世界の人にとってもプラスになるものでなければならない。

 こういったものが揃うような施設にしたい、研究拠点にしたいということで考えていますので、そういった条件に合うような案を作って、そして、来年はいわば一つの草案を作って、そして着々と準備を進めていく予定でございまして。恐らくこの問題については、与党・野党もなく、みんな賛成してくれると私は確信していますので、いいものをともかく作りたいなと思っています。

  

(以  上)

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