令和2年11月30日

 11月27日(現地時間同日)、カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて、我が方、大澤勉駐チャド共和国日本国特命全権大使(カメルーンにて兼轄)と先方ワンジャ・カーリア・ンドホ国連世界食糧計画(WFP)カメルーン事務所長(Ms. Wanja KAARIA NDOHO, Representative and Country Director of WFP Cameroon)との間で、チャド共和国に対するWFPを通じた食糧援助として、供与額3億円の無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. チャドは国土の約3分の2が砂漠地帯で、伝統的に綿花と畜産業を中心とした内陸国であり、2020年の世界飢餓指数は117か国中107位、一人当たりの国民総所得(GNI)は約700米ドルという最貧国のひとつです。同国の社会セクターの開発の遅れは顕著であり、多くのチャド人は貧困や食料・栄養危機に直面しているところ、同国国民の生活環境改善に資する取組みが喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、チャド共和国政府の要請を踏まえ、WFPを通じて食料を供与することにより、同国の食料事情を改善し、開発課題の解決に寄与すること等を目的として実施するものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
[参考]チャド共和国基礎データ
チャド共和国の面積は約128.4万平方キロメートル(日本の約3.4倍)、人口は約1,595万人(2019年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は700米ドル(2019年、世界銀行)。