令和2年11月27日

 11月26日(現地時間同日)、カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて、我が方、大澤勉駐中央アフリカ共和国日本国特命全権大使(カメルーンにて兼轄)と先方ワンジャ・カーリア・ンドホ国連世界食糧計画(WFP)カメルーン事務所長(Ms. Wanja KAARIA NDOHO、Representative and Country Director of WFP Cameroon)との間で、中央アフリカ共和国に対するWFPを通じた食糧援助として、供与額3億円の無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 中央アフリカ共和国は、人間開発指数189か国中188位(2019、UNDP)という最貧国で、武装勢力の攻撃による治安悪化や洪水被害を受け、大量の難民と国内避難民(IDP)が発生し、避難民や極度の貧困状態にある多くの国民の食料安全保障は悪化の一途を辿っており、人口約475万人のうち約160万人が重度の食糧不安に直面しています。
  2. この協力は、中央アフリカ共和国政府の要請を踏まえ、WFPを通じて食料を供与することにより、同国の食料事情を改善し、開発課題の解決に寄与すること等を目的として実施するものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
[参考]中央アフリカ共和国基礎データ
中央アフリカ共和国の面積は約62.30万平方キロメートル(日本の1.7倍)、人口は475万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は520米ドル(2019年、世界銀行)。