令和2年11月25日

 11月25日(現地時間同日)、カンボジア王国の首都プノンペンにおいて、我が方、三上正裕駐カンボジア王国特命全権大使と先方ニック・ベレスフォード・国連開発計画カンボジア常駐代表(Mr. Nick Beresford, Resident Representative, United Nations Development Program Cambodia)との間で3億1,600万円の無償資金協力「海洋プラスチックごみ対策計画(UNDP連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. カンボジアでは、近年、急激な経済成長に伴いプラスチックを含むごみの量が急増し、大きな環境・社会問題となっています。首都プノンペンでは、毎日2,000トンを超えるごみが排出されており、一部は市内の水路等に捨てられ、最終的にメコン川を通って海洋に流出しています。こうした問題は政府の取組だけで解決出来るものではなく、市民や企業の意識を変える必要があります。
  2. 本計画では、カンボジアにおける4R(Refuse(使用拒否)、Reduce(使用量削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再生利用))の促進や市民・企業のごみ出し意識啓発のための事業を行い、カンボジア都市部の環境改善とメコン川を通じて海洋に排出されるプラスチックごみの削減を図ることで、カンボジア国民の都市生活環境整備や、持続的な開発目標(SDGs)のゴール14「海の豊かさを守ろう」に貢献することが期待されます。

[参考]カンボジア王国基礎データ
 カンボジア王国は、面積約18万平方キロメートル(日本の約0.48倍)を有し、人口約1,630万人(2018年、IMF推定値)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,480ドル(2019年、世界銀行)。