令和2年11月10日

 11月10日(現地時間同日)、アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて、我が方、髙橋良明在アフガニスタン日本国臨時代理大使と先方シーマ・セン グプタ国連児童基金(UNICEF)アフガニスタン事務所副所長(Ms. Sheema SEN GUPTA, Deputy Representative, UNICEF Afghanistan)との間で、9億4,000万円を供与限度額とする無償資金協力「小児感染症予防計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. アフガニスタンにおける2018年の5歳未満児死亡率は、出生1000人あたり62人であり、同国は世界の中で子どもの死亡率が非常に高い国の一つとなっています。うち乳幼児については、死因の約27%が感染症です。これまで我が国をはじめとする国際社会は、UNICEFや世界保健機関(WHO)等の国際機関と協力してポリオ等の感染症予防対策を支援してきており、引き続き国際的な取組が必要とされています。
  2. この協力は、2021年に予定されている定期予防接種活動及び幼児向けポリオワクチン接種キャンペーンのためのワクチン調達を支援することにより、約143万人の1歳未満児、約319万人の妊娠可能な年齢層の女性及び約1,000万人の5歳未満児への接種を可能とするものです。定期予防接種活動及び幼児向けポリオワクチン接種キャンペーンを着実に実施することで、予防接種により予防可能な疾患による感染・死亡を防ぎ、アフガニスタン全土の子どもと妊娠可能な年齢層の女性の健康状態の改善に寄与することが期待されます。

    [参考]アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
     アフガニスタン・イスラム共和国の面積は約65.2万平方キロメートル(日本の1.7倍)、人口は約3,717万人(2018年、世界銀行)、1人当たりの国民総所得(GNI)は550米ドル(2019年、世界銀行)。