令和2年11月10日
農林水産省

日本がコーデックス・アジア地域調整部会に提案していた、納豆及び類似の大豆発酵食品を対象とする「バチルス属を使って発酵させた大豆製品のアジア地域規格」の策定作業を開始することが第43回コーデックス委員会(総会)で承認されましたので、お知らせします。

1.概要

日本がコーデックス・アジア地域調整部会に提案していた、納豆及び類似の大豆発酵食品を対象とする「バチルス属を使って発酵させた大豆製品のアジア地域規格」の策定作業を開始することが第43回コーデックス委員会※(総会)で承認されました。
地域規格の策定により、海外市場において、低品質な商品や大豆以外の豆類を使用した商品が納豆として販売される事態を防ぎ、納豆の輸出促進に繋がります。
農林水産省は、早期の規格成立を目指し、業界団体等関係者と連携し、取り組んでまいります。

 ※コーデックス委員会(Codex Alimentarius Commission)
 コーデックス委員会は、1963年に国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で設立した政府間組織です。
 消費者の健康を保護し、公正な食品貿易を保証するために、国際標準となる食品の規格(コーデックス規格)や基準・ガイドラインなどを定めています。
 コーデックス委員会の活動内容等は、以下のURLページに掲載しています。

 農林水産省
 https://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/codex/index.html

2.コーデックス・アジア地域調整部会について

アジア地域調整部会は、アジア24カ国をメンバーとし、アジアのメンバー国間のコミュニケーションの推進及び特に地域内で流通する食品についてのアジア地域規格の策定を目的とし、1978年より活動しています。

3.日本の提案について

日本は、平成26年11月に開催された第19回アジア地域調整部会において、納豆のアジア地域規格の策定作業を開始することを提案しました。その後、規格の対象範囲について具体的な検討を進める中で、他のメンバー国から、アジア地域における類似の大豆発酵食品も含めた地域規格の策定への要望が寄せられたことから、令和元年9月に開催された第21回アジア地域調整部会においては、納豆及び類似の大豆発酵食品を対象とする「バチルス属を使って発酵させた大豆製品」の地域規格の策定作業を開始することを再提案し、アジア地域の多くのメンバー国から支持を得て、第43回コーデックス委員会に作業開始の承認を諮ることに合意しました。
令和2年9月から11月にかけてウェブ形式で開催された第43回コーデックス委員会において、「バチルス属を使って発酵させた大豆製品の地域規格」の策定作業をアジア地域調整部会において開始することが正式に承認されたところです。

4.今後の予定

次回のアジア地域調整部会において地域規格案を議論するため、今後、日本はアジア地域の関心国とともに、規格案の作成を進めていきます。
農林水産省は、早期の規格成立を目指し、引き続き、業界団体等関係者と連携し、取り組んでまいります。

添付資料

納豆の輸出数量及び輸出額の推移(PDF : 84KB)
類似の大豆発酵食品(PDF : 206KB)

お問合せ先

(バチルス属を使って発酵させた大豆製品のアジア地域規格関係)
食料産業局食品製造課
担当者:森山、長束
代表:03-3502-8111(内線4111)
ダイヤルイン:03-6744-0480
FAX番号:03-3502-5336

(コーデックス委員会関係)
消費・安全局食品安全政策課国際基準室
担当者:織戸、堀米
代表:03-3502-8111(内線4470)
ダイヤルイン:03-3502-8732
FAX番号:03-3507-4232

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