令和2年11月6日
農林水産省

~日本の食産業の中南米への展開を加速~

池田政務官挨拶中南米部会の様子

農林水産省は、2020(令和2)年11月6日(金曜日)9時30分から、「2020年度第1回GFVC推進官民協議会中南米部会」をオンライン形式で開催しました。本部会は、民間企業、政府関係機関(在外公館を含む)、在京大使館など、現地からの参加者も含め、約240名の参加のもとに開催されました。

農林水産省としては、第1回中南米部会での議論等を踏まえて、引き続き、官民連携のもとに、中南米地域におけるフードバリューチェン(FVC)の構築に向けた取組を推進していきます。

1.開会の挨拶(池田農林水産大臣政務官)

池田政務官より、中南米は、我が国の穀物の安定供給等に大きく貢献しており、また、210万人を超える日系人社会を有することなどから、我が国にとって重要な地域であること、日本企業との連携などを通じた、日本の食産業の進出や日本の食文化の普及、そして、我が国食品・食材の輸出促進などの可能性を有していることなどについて述べました。

2.民間企業(4社)からの報告

民間企業4社より、以下のとおり、中南米における取組が紹介されるとともに、中南米部会に対する期待が述べられました。

  1. 前川製作所
    中南米12カ国に40拠点を構え、産業用冷凍機や各種ガスコンプレッサー等の製造・販売を行っています。
  2. ソフトバンク
    中南米の農場現場(コロンビア)で農業ICTの導入と科学的農業実践による課題解決に向けた取組を実施しています。
  3. 豊田通商
    食料の安定供給の実現のため、ブラジルで穀物のグローバルバリューチェーン構築事業を展開しています。
  4. ブラジル・ベンチャー・キャピタル(BVC)アグリテック・フードテック分野での我が国スタートアップ企業・中小企業のブラジル進出を支援しています。

3.政府関係機関からの報告

  1. JICA
    中南米地域における農業サプライチェーン分野やスマートフードチェーン分野における事業(海外投融資、技術協力プロジェクト、課題別研修)や日系社会のネットワークを活用した官民連携に係る取組について、報告が行われました。
  2. JETRO
    農林水産物・食品輸出に関する取組、新型コロナウイルス影響下における農林水産物・食品輸出の新たな取組、スタートアップ企業支援に係る取組について、報告が行われました。

4.中南米各国大使館の発言(アルゼンチン、ブラジル、チリ、ペルー)

駐日アルゼンチン大使館、ブラジル大使館、チリ大使館及びペルー大使館から、日本と中南米地域の関係強化の観点から、中南米部会に期待しているとの発言がありました。

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